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運送会社
誠幸運輸倉庫 「働きやすい職場認証制度」取得、人材確保の武器に
2021年10月1日
「人材を確保するために、我々中小事業者は大きい会社に比べて武器が少ない。そういうアテムの一つとして考え、取得の条件を見たらウチでも取れるのではと思った。特に初年度は一つ星限定なので、大手と肩を並べることができる」と話すのは、誠幸運輸倉庫(大阪市西淀川区)の澤田隆久社長。同社は、第一回となる2020年度の「働きやすい職場認証制度」を取得した。
同制度は、職場環境改善に向けた各事業者の取り組みを「見える化」することで、求職者のイメージ刷新を図り、国交省、厚労省が連携して、求職者の運転者への就職を促進することを目的としたもの。
「取得することによって、『ブラック企業ではない』という証明にもなる」と続ける澤田社長。「ウチにこれまで面接に来られた人の中には、前の会社を辞めた理由を聞くと、『入ってみたら求人内容と違っていた』というギャップを耳にすることがよくある。それではダメだと思う。特に、違う業界から来られる人は、運送業界についてきちんと一から説明しなくてはいけないのではないか」と言い、「『こんなメリットがあります』『この業界はこういう現状です』と明確に説明することでギャップを埋める必要があるし、その上で選ばれる職場環境にしないと人は来ない」と指摘する。
そのためにも、「イメージが『きつい』『汚い』などと取られがちな運送業界の悪いイメージを変えることが必要ではないか。運送業界に目を向けてもらえ、そして求人で安心して選んでもらえるよう、我々も取り組んでいきたい」と語る澤田社長。さらに、認証の内容を維持できるような経営をするためには適正な運賃が必要とし、「運賃単価が安いから人件費を賄えない。労働時間が2割長くて賃金が2割安いと言われている現状を逆転していかないといけない」と、業界が抱える課題の解決を願う。
◎関連リンク→ 誠幸運輸倉庫株式会社
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