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運送会社
レキウン 環境整備で安全運行、事故対策を徹底
2018年1月19日
【福岡】アスファルト輸送をメインとするレキウン(吉川信長社長、福岡市中央区)は事故防止のため、あらゆる策を取っており、「買える安全ならば惜しみなく買う」と語る。
「しっかりとした車両をしっかりと管理して使用する。ドライバーが安全に運行できるための環境を徹底的に整える」ために必要な投資は惜しまない。事故防止につながると判断すれば直ちに行動し、道具や環境を整えるという。
車両には蓄冷式クーラーや蓄温材、電気温熱マットなどを完備、「熱中症などを未然に防ぐことで安全運行に寄与出来る」という。また、全車に温冷蔵庫を完備、お茶などのペットボトルを温冷共に保存することが出来る。これは「様々なトラック事故を検証した結果、コンビニなどへの出入り時、駐車場内での事故が多い」ことに着目。「コンビニに入る行為をなくせば、それに付帯する事故がなくなる」とし実車中の禁止令を出したという。飲み物などは出勤時に買ってくることで調整し、緊急時にはそれぞれの判断で入ることも可能としている。
駐車場内での事故やドライバーの意見を集約し、3台のバックカメラや見やすい7インチモニターも導入し、「ただ安全な道具を付けましたではなく、その中でいかに効果が高いものを装着するかが重要。なぜならそれらは事故そのものをなくすためにやっているのだから」とその姿勢は徹底している。
法定一か月点検制度が廃止された際には逆に「半月定期点検」を導入。「車両整備やワックスがけなどの手入れをドライバー自らやることで車両に関する知識が増える。故障の際でも早期発見でき安全性は向上する」と同社長は語る。
HiTES(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)を搭載し、「タイヤの空気圧や温度をリアルタイムで把握出来ることで運行上メリットが有る」という。後1軸車にスーパーシングルタイヤを装着している車両ではHiTESは必須。後2軸車で後後軸が遊軸の場合タイヤに異常があっても運行感覚に変化がほとんどなく、気付きにくいが、そういった場合にも一目瞭然だという。更に「タイヤの温度変化で運転の仕方までわかる」という。
「ドライバーに安全運転しろと言うのではなく、そのための道具と環境を整えることが経営者の役目」とし、「事故防止対策を進めることで保険掛金の低下、燃費の向上、ドライバーの集まり等、会社の業績に効果がある」と語る。
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