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運送会社
丸福運送店の発想力 こんな映画あった?「シネマ風ポスター」
2018年8月17日
こんな映画あったかな?――杉本圭也氏(丸福運送店社長、兵庫県姫路市)が手に持つ〝シネマ風〟のポスター。「俺たち、丸福運送に運べないものはほぼ無い」というキャッチコピーも似合うカッコいい仕上がりだが、実はコレ、企業イメージを一新するために同社が独自に、地元の印刷会社と組んで制作したもの。
「運送会社らしくない運送会社が経営のコンセプト」と杉本社長。昨年2月に完成させた新社屋も「カフェのような感じにしてほしい」と建築業者に依頼し、らせん階段で吹き抜け造りの2階へ上がる〝らしくない〟出来上がりになっている。
37歳で社長に就任してから3年目を迎えているが、いわゆる親族外の事業継承。19年前にドライバーとして入社し、庫内作業も含めて7年間ほど現場経験を積んだ後、体調を崩した経理担当の取締役のピンチヒッターで事務所へ。35歳だった5年前に取締役に就いた。
「ユニフォームや履物もバラバラ。いざ作業服を買ってもなかなか袖を通さず、1~2年かけて最後の1人が着用してくれたときはうれしかった」。ヘルメット、それから安全靴…とアイテムを追加することで社内の統一感や意識が変化する一方で、そうした流れを好まないドライバーは去って行ったという。「給料をもらって帰るだけ。会社がどこへ向かおうとしているのか、その理解を共有することが必要」との思いから5年前、経営計画発表会を4月の行事として定着させた。
昨年4月の創立50年を機にホームページを一新するとともに、印刷会社に「とにかくカッコよく、映画風に作って」と注文した冒頭のポスターも同7月に完成。運べないものは無い…ではなく〝ほぼ無い〟という控えめな表現もユニーク。登場人物は社長(右上)をはじめ管理職やドライバーら、すべてが同社の関係者。「運送会社らしくない運送会社」のコンセプトを体現した奇想天外なポスターは、当初目的の一つだったリクルート効果にもつながりそうだ。
◎関連リンク→ 有限会社丸福運送店
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