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製品・IT
トランストロン 急ブレーキ多発マップ機能を付加
2012年8月22日
富士通グループのトランストロン(横浜市港北区)は、ネットワークデジタコ「DTSーC1」とドラレコ一体型「DTSーC1D」専用のクラウド型運行支援サービス「ITPーWebService」に「急ブレーキ多発マップ機能」を付加し、「ITPーWebService PS」として販売を開始した。
同機能は、全国で稼働している同社製のネットワークデジタコ1万台(12年7月時点)から急ブレーキ情報をリアルタイムに収集し、危険地点を分析・抽出した上で地図に落とし込んだもの。管理者が予め選んだ危険エリアに車両が近づくと、デジタコが自動的に「注意して運転してください」などと音声で警告し、ドライバーに安全運転を促す。危険度は5段階に分けられており、警告するレベルは管理者側で設定できる。
大量の走行データの分析には富士通の「情報提供・データ分析サービス」を活用。日々、集まる膨大な急ブレーキ情報から「事故発生リスクの高い危険地点」を的確に抽出している。危険地点情報は月に1回更新される。
情報機器事業推進部の酒井健二氏は、「当社が従来から提供してきた『ITPーWebService』はリアルタイム運行支援や動態把握に加え、地図ソフトや通信費などがオールインワンになったサービスだが、今回の機能追加で、より一層の安全運行支援が可能になった」と語る。利用料は「DTSーC1」用で、車両1台あたり月額2688円。「DTSーC1D」用が同3003円。
同氏は、「トラックの急ブレーキ情報を収集しているため、従来の交通安全マップとは違い、プロドライバーに役立つ活きた情報を提供できるのが特長」と説明。「毎日、同じエリアを走られているドライバーも、そこが危険地点とは認識しておらず、警告されて『そういえば』と気付かれるケースもある」とし、「なかには、急ブレーキの回数が半減したユーザーもいる」という。
酒井氏は、「点呼時の指導に加え、運行中にも、随時、警告を発することで、安全運転への意識を常に持って頂けるはず。エコドライブにも繋がるため、ぜひ、活用してほしい」と語る。
同社では現在、既存ユーザーを対象に、11月末まで同機能に限定し、無料で利用できるキャンペーンを実施している。問い合わせは、電話045(476)4640番。
◎関連リンク→ 株式会社トランストロン -
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