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製品・IT
SORABITO トラック・フォークをネットで売買
2016年4月4日
SORABITO(東京都中央区)は、建設機械や農業機械、トラック、フォークリフトを中心とした産業機械のグローバルマーケットプレイス「ALLSTOCKER(オールストッカー)」を立ち上げた。CMOの赤津慧氏は、「大型建機の中古市場は、いまでも現金取引が多く、相手が本人かどうかも分からないままアナログな決済取引が行われている。リスクが高い上、効率も悪かった」と指摘。そこで「Web上に国際オンライン取引市場を作り上げ、国内だけでなく輸出入も展開できるようにした」のが同サービス。同氏は、「業界にイノベーションを起こした」と胸を張る。
機械をオークション会場へ運び、それを海外からやってきたバイヤーが買うというのがこれまでの主流。「会場への陸送費だけで20万〜30万円かかる。売れないと持ち帰ることになるため、多少安くても何とか売り切りたいというのが出品者の本音」と語る。
一方、「海外から来るバイヤー側も、交通費やホテル代で数十万円かかっており、『必ずここで買わなければ』というプレッシャーを感じている」。この双方が抱える課題を解消するのが、「どの国からでもネットさえつながっていれば購入できるオンライン上のプラットフォーム」という今回のサービスだ。
売り手側は商品の写真、状態、金額を自らWeb上にアップ。「機械の写真があり、希望売価が決まっていれば、5〜10分で登録できる」。トラックの出品は1台からでも可能。仲介業者が多数存在する従来の流通に比べ、「ユーザーが直接出品することで、コスト、工数ともに大幅に省ける」のが同サービスを利用するメリットと言える。
また、「300万円から3億円」という高額商品を扱うことになるだけに、「三井住友銀行と組んだオリジナルのスキームで、安心して取引できる決済システムを用意した」と自信を示す。
さらに、売買成立後の物流に関しても同社が独自の仕組みを構築。国際物流会社とパートナーを組み、「世界中どこでも、安全かつスケジュール通りに落札した機械や車両をお届けできる流れができている」。
取り扱う機械は、「都市開発やインフラ整備で使われるもの」。これらを「世界中に、最適に届ける」ことで、「都市や街、暮らしを改善することにつなげたい。建機のオンラインマーケットを作ることがゴールではない」と使命感をにじませる。「アジアでは日本製の建機や車両が人気。日本は労務管理上の制限で、建設現場の稼働時間は1日8時間程度。24時間稼働のアメリカや中国と比べ、3年間使っていたとしても新品同様と言える状態」。
「大型高額商品のAmazonを目指す。ユーザーメリットにこだわり、求められる機能を全て備えたECサイトにしていきたい」とし、「高額商品だけに、『本当に買えるのか』『安全に届くのか』といった不安はあるはず。新たな機能をどんどん追加することでそれらの不安を解消し、最終的には世界標準の市場へと成長させたい」と意気込む。
出品料は無料。売買取引成約時に、購入者と出品者双方が手数料5%を同社に支払う仕組み。「海外との取引についても、カスタマーサポートがチームとしてしっかりお手伝いするので安心してほしい」。
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