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製品・IT
トラボックス 配車支援システム「トラじろう」開発
2016年8月26日
トラボックス(東京都渋谷区)は8月1日、会員向けに独自の配車支援システム「トラじろう」の提供を開始した。吉岡泰一郎社長は「今年の目玉にしたい」とし、「会員限定のサービスとして、利用料は当面無料」としている。
同システムは配車から請求業務まで可能で、トラボックスの求荷求車データも連携できる。システムエンジニアの加茂勇太氏は、「請求書の作成まで行うことができるため、業務の大幅な効率化が図れる」とメリットを説明する。
「会員事業者に徹底的に聞き込みをして作り込んだ」と同社長。「トラボックスとの連携」と共に、「取扱説明書が不要なぐらい簡単に」を開発の念頭に置き、最も簡単な「初心者モード」も用意。使い勝手を考え、「なるべく入力項目を少なくしている」という。
完了した仕事は、過去の月も含めて請求画面での一覧表示が可能。案件を選択することで、相手先ごとに請求書を発行できる。SE・デザイナーの中川晴吾氏は、「これまでのようにわざわざ案件を入力する必要はなく、配車すれば、請求書まで出てしまう仕組み」と胸を張る。もちろん、トラボックス経由での仕事以外も登録が可能だ。「配車業務はホワイトボードやノートで行い、請求の時点で案件情報をパソコンに打ち込まれている現場が多かった」とし、「請求段階にならないと、『今月どのぐらい仕事をしたのか分からない』という悩みをよく聞いた。シンプルな仕組みで、より業務がまわりやすくなれば」と付け加える。
吉岡社長は、「ドライバー不足に続き、将来的にはトラックの台数が減っていくのは間違いない」とし、「トラボックスは『空いているトラックをなくそう』というサービスだが、さらに一歩先の、『空いているスペースをなくそう』に進んでいきたい」と語る。
その上で、「貸し切りだけでなく、積み合わせで空いているスペースをなくしていくこと」と今後の展望を説明し、「空きスペースを会員全体で把握し、それを調整していくためにも当社の配車支援システムを利用してもらいたい」と語る。
最終的には、現在のように「求荷情報」を登録するのではなく、自社で配車組みを行うだけで空車状況が明らかになるという体制を目指すという。
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