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製品・IT
大阪プラント 3つの展示会に出展「今年が勝負の年」
2016年11月21日
開発力、部品調達、商品解析力で業界を先駆し続ける大阪プラント(会坂景治社長、大阪市中央区)。同社は、フォークリフトバッテリーや電動工具などのバッテリーをリーズナブルな価格で販売し、業界内外を問わず注目されている。昨年、創立40年を迎えた同社は今年を「勝負の年」と位置づけ、三つの展示会に出展するなど積極的な事業展開を行っている。
同社は1975年の創立以来、1987年から日本で初めてリサイクルトナーの製造販売を開始し、「リサイクルのパイオニアカンパニー」として、環境に配慮した企業活動を展開。全国の4拠点をつなぎ、顧客の要望に対応できる体制を構築している。大阪本社は事業拡大のため今後、移転が計画されている。同社の取り扱うバッテリーの特長は、「価格と品質」。バッテリー容量が大きいほど価格は安くなるが、単純に比較すると純正品のバッテリーと比べ、約半分以下にまで価格は下がるという。
今年は8月にJAPAN DIY HOMECENTER SHOW、9月に国際物流総合展にそれぞれ出展し、10月には国際道工具・作業用品EXPOに出展する。ここ数年で大手物流倉庫などでの導入事例が増えたこともあり、今後さらに新たな企業とのビジネスが期待できる。2年前の国際物流総合展に出展した際に、「バッテリーのマーケットは意外と大きく需要を感じた」と話す会坂社長は、今後も積極的に出展していくという。
また展示会がきっかけで、大手ホームセンター数社から工具の使用済みバッテリーの回収ボックスを設置してほしいという要望があった。現在では約500店舗にボックスが設置され、資源の有効活用につながっている。「長年リサイクルの重要性についてお話してきたが、ようやく理解してもらえたと感じている。リサイクルが当たり前の時代に、バッテリーを扱う会社が乗り遅れてはいけない。石油資源など、いずれ枯渇する地下資源の代わりに、太陽光などと並び、今後のエネルギーを支えるものとして、バッテリーは欠かせない」(会坂社長)。
同社は、消耗品だったトナーカートリッジのリサイクル事業から着手し、事業を拡大させてきた。いまでは様々なバッテリーのリサイクルにも注力し、約500種類以上のバッテリーの再生実績を誇る。
近年、需要が高いのが、フォークリフトと電動工具のバッテリーだ。フォークリフトのバッテリーは大手企業からの受注が多い。会坂社長は、「これだけ様々な製品のバッテリーを扱う会社は少ない。今後もバッテリーのことなら当社に任せていただけるよう、ラインナップを増やし、通販サイトも充実させていく」と、自信を見せる。
バッテリーはヨーロッパやアジアなどの海外から買い付け、新品と交換する。「パルス電流でサルフェーションを分解し、電極板の反応面積を戻すことで、バッテリーを再生させる方法もあるが、完全にサルフェーションを落とすことはできない。新品と交換することで顧客の信用を得ている」と説明する。新品の保証・アフターフォローも充実しており、納入後1年間の製品保証がついているため万一のことがあっても安心だ。
廃棄物の削減で環境に貢献し、コストダウンで顧客に貢献する同社。
会坂社長は、「バッテリーの市場は大きい。リフトや電動工具などのバッテリーの品揃えを充実させ、事業を成長させていきたい。さまざまな企業のお役に立てるよう、今後も事業を拡大していく」と話している。
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