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製品・IT
ニヤクサービス 新人教育に「あんぜん.com」
2017年10月26日
運送会社の安全教育と配車通知の効率化を進めているニヤクサービス(神奈川県平塚市)。同社が提供する「あんぜん.com」は、「スマホやタブレットを利用して法定安全12項目をしっかり学習。経験の浅い新人ドライバーの教育にもってこい」のツールとなっている。今回、同社エンジニアの吉村良太氏(写真右)とコミュニケーターの石澤彰子氏(同左)に話を聞いた。
「『あんぜん.com』は安全はいしん君と配車かくにん君の2本柱で構成されており、安全はいしん君では、スマホやタブレットを使って月に数回分、わかりやすく読みやすい量のコンテンツを定期的に配信する。内容確認のクイズもセットになっており、ドライバーがどこまで進んでいるのか、事務所のパソコンで一括管理できる」という。「最終的には面談してドライバーがきちんと理解しているのか確認する。このシステムを利用すれば、ドライバーは荷待ち時間などを使って学習することができ、効率的」という。
「一般的に運送会社で実施されている安全教育では月に数度、会議室に集まってミーティングをすることがほとんど。それも休日に参加するとなると、ドライバーの不満も大きいと聞く」と話す。もともと「あんぜん.com」は運送会社の要望で製作された経緯がある。「実運送を展開する運送事業者から『安全運転を再徹底したいが、どのようにすればいいのか』という話をお聞きした。それから、その運送事業者と二人三脚でシステムを構築した」という。
「実運送事業者の実際の悩みを解決させるために作っているので、現場で使いやすいシステムと言える」と説明。また、「動画配信をすることもでき、仲間が経験した『ヒヤリハット』を全員が共有することもできる。同じ道路を使うドライバーも多く、より安全に運転するようになると聞いている」とも話している。
「高齢化していると言われるトラックドライバーでも使いやすいように作っており、実際に定年間際のドライバーも簡単に利用されている」という。「会社ごとに差が出てくる配車とは違い、安全対策はどの運送会社にも当てはまる。経験の浅い新人ドライバーや、急に協力をお願いするドライバーへの教育に最適」と話す。安全はいしん君では、そのほかにも「顧客の構内地図や注意事項、健康診断のお知らせなど全員に伝えたい連絡なども一斉送信できる」という。
また、「配車かくにん君は、運送会社に特化したクラウドツールで、こちらも配車責任担当者が開発した」というシステムとなっている。「配車マンとドライバーの間の言った・言わないのトラブル解消」や「納入先の注意事項を確実に見える化で伝達」「積み込み地や納入先の情報を管理者だけでなく、乗務員と一緒に作成できる」「グーグルマップと連動してナビとしての利用も可能」という、運送事業者の悩みを解決できるツールとなっている。
同社では「ドライバーが持っているスマホでも導入でき、初期費用はかからない」としている。詳しくは、同社ホームページまで。
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