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製品・IT
タカラ通商 ドライバー自身が配車可能、「指示らくネット」使用
2019年11月6日
タカラ通商(川西雅裕社長、大阪市中央区)は配管材料・住宅設備機器を取り扱い、関西エリアトップの実績を誇る専門商社。同社の大阪物流センター(同市大正区)では建築資材などをメインに日々配送業務が行われている。
タカラ通商では2年前からデータプラス(磯田和史社長、佐賀県鳥栖市)が提供する「指示らくネット」を導入。配車・運行管理の改善・効率化を推進している。
物流部門統括部長を務める市橋建一氏(写真右)は「今までは配車係が全てを担当していたが、指示らくネットの使用でドライバー自身が配車できるようになった。大まかな部分を決めると、後はドライバー自身で調整可能となり、時間コストを有効に使える」とし、「指示らくネットの利用を開始してから、1回の配送で30分から1時間ほどの時間短縮を達成できた。1日単位だと、2時間〜2時間半くらいの時間を、違う業務に充てられるようになった」と効率化につながったことを語る。
大阪物流センターの辻本仁士所長(同左から2人目)は「ドライバーが誰であっても、また、知らない場所でも配達できるという点で非常に便利。さらに、位置情報もGPSで把握できるため助かっている」と語る。
「指示らくネット」はクラウド版の運行管理支援システム。マップを使ったルートで手間どった運行計画が作成でき、運行指示書が楽に出力することが可能。行き先や休憩地点も素早く追加、変更もできる。
データプラスのシステムソリューション部の安原修課長(同左)は「手書きやエクセルで作成していた運行指示書が楽に作成できるので作成時間が大幅に削減できる。また、管理者のノウハウを蓄積するので、誰でも同じ指示書を作成することが可能」と特徴を説明する。
PREMIUM版では、「ドライバーとはタブレットで情報共有が可能。遅延車両の把握も出来るので配送先に即座に連絡を入れられる。また、運行計画の変更もリアルタイムで互いに確認できる」と多彩な管理ができる。
さらに、メッセージの送受信と、その既読確認も可能。GPSで動体確認をしているので、発着時刻の自動記録もできる。
導入のきっかけについて市橋氏は「配車には手間がかかる。今まではルートを組む際の時間計算など、ベテランの配車マンしかできなかった。しかし、指示らくネットのおかげで業務の普遍化につながり、全体的なバランスが良くなった」と語る。
「今までは、大体の予測で、Aさんならこの時間、Bさんならこの時間に帰ってくるはずとしていたのが、今は誰が走っても同じ時間帯に処理ができる。ルートも細かく決まっているため、ドライバー自身も迷うことがない」。
市橋氏は「3年前までは紙の地図を使用していた。今とは大違い」と笑う。
辻本所長も「トライアルを最初に体験できたのが導入の一番のきっかけになった。実際に使用して『こんなに便利なのか』と驚いた」という。
今後の目標について聞くと市橋氏は「当社だけでなく、顧客にとっても、時間を安定的に計算しやすくなったことは大きいと思う。顧客に対しての見える化は今後も重要になってくるため、今後さらにデータプラス様、指示らくネットとの連携を強めていきたい」と展望を語った。
◎関連リンク→ タカラ通商株式会社
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