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物流ニュース
ICT活用のサプライチェーン CO2排出量削減を共同実験
2009年8月11日
国立情報研究所、凸版印刷、日本ユニシスは7月30日、共同で「ICTを活用したサプライチェーンのCO2排出量削減手法の実証実験」を行うことを発表。同研究は、総務省の「地球温暖化対策ICTイノベーション推進事業(PREDICT)」の研究開発課題に採択された。
トラック経路の最適化を図るプログラムを作成し、物流におけるCO2排出量を削減する。1社による運行最適化だけでなく、共同物流の推進にもつなげる考えだという。
一方、商品に排出枠情報をひも付けしたICタグを貼付し、「排出枠付き商品」として販売。ICタグは第三者への譲渡も可能とするなど、有価証券としての機能も持たせる。商品販売者と購入者、さらに排出枠購入者の間でICタグを流通させることで、排出枠取引の実現とその活性化を図るという。
効果としては、トラック経路の最適化により年間で2700万トンのCO2排出量を削減し、ICタグによる排出枠付き商品の流通により、年間85億トンの排出枠需要の創出が期待できると想定している。
実証実験は、間伐材を利用した紙を原紙とする紙製飲料缶「カートカン」の製造から販売に至るまでのサプライチェーン上にて行う。トラック経路効率化プログラムを国立情報学研究所が、カートカンのトレースを凸版印刷が、排出枠取引の枠組みやシステムの構築を日本ユニシスがそれぞれ中心となって担当する。
研究期間は平成24年3月末まで。この記事へのコメント
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