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    危機感募らせる運送事業者 コロナ禍で荷動きが悪化

    2021年4月30日

     
     
     

    コロナ禍で人々の生活スタイルや企業の働き方が変化する中、荷動きにも異変が生じている。経済活動が制約され、総体的に荷動きの鈍化がみられるが、毎年駆け込み需要など、繁忙期で稼ぎ時でもある年度末も、荷動きは鈍重で、「いつもの3月の動きではない。覚悟はしていたが、これほど動かないとは思わなかった」と、危機感を募らせる事業者の声も聞こえてきた。

    稼ぎ時の象徴である引っ越しだが、動きは鈍かった。東京都内の引越事業者によると、「法人はリモートなどの勤務体制の変化と、世情の成り行きを見ながらの人事異動で、転勤等の動きが滞っている」という。さらに、「学生も大学が開講せずオンラインなどで講義が行われているので、各地から上京して来ない」という。本来、動くはずのものがコロナ禍で動かず、仕事も激減しているのが実情だという。そのため、少ないパイの奪い合いで、料金のたたき合いが行われており、引越料金は値下がり傾向を余儀なくされているという。

    自動車部品の輸送を手掛ける埼玉県の運送事業者は、「荷動きは下がりっぱなしで、先行きが不透明」とする上、「半導体工場の火災を受けて、今後、夏にかけて生産量はさらに下がると考えられる」とまさに泣きっ面に蜂の状況。

     

    同社は、コロナ禍で、トラック8台分の仕事を失ったという。「自動車メーカーは、コロナにかかわらず、運転免許を取得しない若者が増えていることを受け、減産計画を立てていた」ため、同社では、「幸いにも自動車部品輸送の比重を徐々に減らしていた」という。「減らしていなかったら、今頃どうなっていたかと思う」と、安堵の表情を浮かべるが、それでも荷動きの悪化に、危機感を募らせている。

    鋼材輸送を手掛ける埼玉県の運送事業者は、「コロナ、そしてオリンピックに振り回されている」という。「当初、都内の主要工事は2019年中に終わらせ、2020年は9月以降は工事ができないというスケジュールで動いていた」が、コロナでオリ・パラが1年延期になり、そのスケジュールが2021年に移行。しかし、「ゼネコンが関係するような工事は、急に『それなら1年間だけ工事します』というようなものではないので、結局、休工でほとんど動いていない」という。

    アパレル輸送を手掛ける東京都内の運送事業者は、百貨店等の休店で、コロナ初期に特に影響を受けたというが、「再開後もリモートという働き方や外出自粛などで洋服を買わない、買っても『店に行かずネットで』となり、店舗の売り上げが激減している」という。「当社は車建てで契約しているので、搬入量が減っても売り上げは変わらないが、売上不振で店を閉めることになれば配送先を失う」。そのため、同社の社長は、「いまは売り上げを維持できていても先々が心配」と不安を口にする。

    ビア樽を運んでいるという東京都内の運送事業者も、「コロナでイベントが中止になり、樽が全く出荷されず、売り上げは激減している」という。イベント中止や不要不急の外出を控える自粛の定着が進み、その影響が荷動き減に直結していることがうかがえる。

    一方、家電配送を手掛ける東京都内の運送事業者は、一人10万円の給付金と巣籠りで家電の買い直しが活発化し、エアコンや冷蔵庫、洗濯機など白物家電のリサイクル回収量が増えているという。そのため同社では、家電のリサイクル回収に注力しているという。

     

    同じく家電配送を手掛ける埼玉県の運送事業者も、「荷動きはよく、運賃も上がっているので、採算は取れている」と語る。同社では、建築資材の輸送も行っているが、「動かない建築資材の赤字分を、家電配送で補填している感じ」と、家電の好調ぶりを話す一方、建築資材の荷動きの悪さに不安を抱えている。

    精密機械を扱う東京都内の輸送事業者も、「コロナで動きが悪く、従来の3分の2の売り上げ」だという。幸いにも同社は、「5G関係の仕事が入ったことで、売り上げを落とすことは免れた」というが、「本業の精密機械が動いてもらわないとどうにもならない」と話す。

    日用品を輸送する千葉県の配送事業者は、「コロナ当初は巣ごもり特需で忙しかった」というが、「それも次第に落ち着き、今は動きが鈍くなってきている」という。同社は地元自治体の仕事を長きにわたって請け負ってきたが、今年、同業社が安価な価格で入札し仕事を失ったという。「コロナ禍で、仕事が少なくなったことから、これまで見向きもされてこなかった仕事にも、目をつける事業者が出てきた」とし、「安心して仕事ができなくなってきた」と頭を抱える。

    「新型コロナウイルス」で緊急事態宣言が三度も発出されるなど、国内に大きな混乱を招いているが、物流業界へも総体的に荷動き減という大きな影響を及ぼしており、先行きの不透明感は拭えないのが実情。さらなる影響が懸念される。

     
     
     
     

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    この記事へのコメント

     
    1. おはようございます配車マンです says:

      食品関係はそこそこ動いています。普段は運賃安いし時間指定も厳しいけど、こういう時期でも仕事があるのはありがたい。卸での荷待ちさえなければ・・・・

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    2. おはよう朝日です。ただいま8時32分。次は宮根誠司の芸能ナウ says:

      トラック8台分って・・・、10台のうちなら潰れるレベル

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    3. 配車乃輔 says:

      今年は平車の荷物を探すのに苦労しました。ウイング荷物は選ばなければ走れるという印象

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    4. 匿名 says:

      エアコン関連のバラ輸送は大変だしやりたがらないから運賃上げるしかないんだよね

      それでも車両取れなかったりするけど

      酒業界のビールパレットみたいに家電業界用のパレットあればより楽になるのになぁ

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    5. 匿名 says:

      自動車部品運んでるけど半導体不足で連休明けからとトラック台数半減です

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    6. 水飲み百姓 says:

      引っ越しってだいたいぼったくりすぎでは?コロナだけのせいではないと思います。自分は未来はないと諦めてトラックおりましたが、ドライバーの皆さんが潤うのを心から願っております。

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    7. 匿名 says:

      ウチはアマ⚪ン関係の荷物を運んでるけどズーット忙しい。コロナで減るどころか益々増え続ける。

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      • 匿名 says:

        ヤマトなんか台車だし、軽いから忙しくてもドライバーの負担なんかないに等しい(笑)

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    8. 匿名 says:

      コロナ渦中で食品の物量がとんでもない事になっている所は無茶苦茶やらせてミスが発生したから運賃下げるや運送会社を変えると言ってくる
      お国がどうにかしないとどーにもならん

    9. 匿名 says:

      うちは、病院や老人ホーム関係の配達してますが、仕事減る気配無しですよ。
      万年人手不足で、若者は全く来ませんね。
      たまに来ても、3日位で辞めて行きます。
      ボーナスも2回あり休日も120日位で残業も平均1時間位でですよ。
      勿論、事故求償もないし商品事故賠償もなしです。
      整備やタイヤ交換も外注ですし。
      3年前に転職してきましたが、天国に感じてるんですがね。
      前職が悪すぎたかな?

    10. 国道19号線 says:

      毎日忙しい、増トン車の平ボディー、仕事するなら平ボディー、職人技で仕事が出来る。ほとんどレッカーでの荷積み、大手、ゼネコンは動いてる。現場では職人さんがいっはい、男の中の男やな

    11. D1 says:

      特積みだけど配達も集荷も”過積が仕事の華”と言わんばかりに積まされるから正直景気回復して欲しくないんだよな

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