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物流ニュース
タイヤセンター小牧 船橋社長 タイヤ作業に提言「十分な知識と備えを」
2024年6月25日
「タイヤ作業は危ないものだということをしっかり認識してほしい」。そう語るのはタイヤセンター小牧(愛知県小牧市)の船橋光一社長。社長は愛知県タイヤ商工協同組合の認定講師を20年以上続け、現在も「タイヤのプロ」として活動していくなかで運送事業者に向けても「作業にあたっては関連の準備と知識を十分にしてほしい」と提言する。
労働安全衛生規則第36条の33において自動車タイヤの組み立てに係る業務のうち空気圧縮機を用いてタイヤに空気充てんする担当者には「特別教育」を実施することが定められているが、同社長はこの特別教育を施す立場。同社では同社長以外にも久野幸一営業部長を含めた3人が認定講師として活動している。
船橋社長は講義に際して「タイヤ専業者だけでなく運送や工場など幅広い業界の人たちが受講しに来るので、わかりやすい言葉とともにリスクもしっかりと説明している」と語り、加えて教育義務を怠った事業者には6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられる点と併せて「作業を行うには必ず必要なものなので、そのあたりもあらためて認識してもらいたい」と力を込める。
講義は2月と9月に行われ、丸一日をかけて座学と実技をしっかりと学習。受講者には講習修了証が発行され、法律上はその後初めて空気充てんに関わる作業に従事することが可能となる。
「タイヤは付け替えて終わりではなく、その先の安全な運行まで考えてこそ」と以前から語っている船橋社長らしく運送事業者が自前で作業を行う場合は先述の教育も踏まえた「事故を起こさない」ための動きが重要と指摘。また脱輪やナットの緩みを防止するための配慮に点検および作業管理表の記入・保管といった基本の部分を重視してほしいとも語っており、気温上昇に伴って増加が懸念されるヒートバーストやホイル割れ、偏摩耗など夏期ならではのトラブル防止のためにも点検とケアを呼びかけている。
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