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物流ニュース
SGホールディングス 中期経営計画「営業収益1.8兆円目標」
2025年3月31日
SGホールディングスは3月27日、都内会場とオンライン配信を併用し、中期経営計画「SGH Story2027」発表会見を開いた。
栗和田榮一会長は、「これからは社会インフラを維持するための投資を実施し、それを支える投資家や従業員、パートナー企業に還元していきたい」と語った。
松本秀一社長は「2025年度―2027年度中期経営計画」の説明冒頭で「本日お伝えしたいこと」として「お客さまおよび社会にとって必要不可欠な存在(=インフラ)であり続ける」ことと話し、投資家に向けては「企業価値と株価の向上、2030年度の目標ROE15%、ROIC10%」と述べた。
また2025年3月期の予想業績を発表、2024年11月8日に公表した業績予想を次の通り修正した。営業収益は1兆4780億円(80億円増)、営業利益は870億円(30億円減)、経常利益は880億円(30億円減)、親会社株主に帰属する当期純利益は560億円(40億円減)、1株当たりの当期純利益は89円53銭(6円40銭減)。
下半期(2024年10月1日~2025年3月31日)のデリバリー事業は届け出運賃の改定や適正運賃収受の取り組みにより想定通り進捗したが、一部大手EC事業者が自社配送網を拡大するなど、通期取扱個数が13億1000万個となる見込み(予想個数比1000万個減)となり、費用面でも従業員の給与水準を一定程度維持するための追加費用を織り込んだことから下方修正。
一方、ロジスティクス事業の業績は価格交渉や海上・航空運賃の堅調な推移、新規顧客の獲得で海上貨物取扱量の好調な推移から上方修正した結果、今回の予想数値修正となった。
2027年度までの3か年中期経営計画では「トータルロジスティクスの高度化とグローバル物流の基盤拡大」を基本方針に営業収益1兆8300億円、営業利益1100億円、親会社株主に帰属する当期純利益700億円、ROE12%、ROIC8%を経営目標に掲げ、宅配便では取り扱い個数の拡大や平均単価アップ、観光・レジャー市場へのサービス展開や越境ECなどのグローバル物流、上流からのクール便獲得、防災サポート財団の設立などを内容とした9項目を重点戦略とした。
さらに同日、九州エリアに物流の効率化を目的とした新たな大型中継センターの新設も発表、2028年6月の稼働を目指す。
◎関連リンク→ SGホールディングス株式会社
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