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    配車ノウハウは知的財産 独立から一転「裏切り」

    2015年12月2日

     
     
     

     配車マンの独立や引き抜きで顧客の流出など大きな痛手を経験した会社は少なくないだろう。「配車マンのモラルの問題」「会社に魅力があれば防げる」などの声があるが、実際に育て上げた配車マンを引き抜かれた側は心中穏やかではない。
     埼玉県内のある事業者では今年3月、急に2人の配車マンが退社した。2人のうち1人は4年前、同社のトラックでひき逃げ事故を起こしたことをきっかけに車から降ろし、配車マンとして勤務を続けていた。「今まで勤めてくれた感謝の意味で、1か月分の給料を渡した」という。
     取扱事業にも力を入れる同社では、他にも4人ほど配車マンがおり、それぞれが顧客を管理している。「皆ドライバー上がり。配車の仕方を一から教えてきた」と、同社長のスキルと顧客を譲る形で独り立ちしてきた配車マンだ。


     同社長が「裏切り」に気付いたのは、2人が退社してから2か月後のこと。取引のある運送会社の社長が2人を引き抜いて、取扱事業の別会社を設立した。同社の顧客にも新会社設立のファクスが流されていた。「仕事をくださいと言っている会社が、裏では社員の引き抜きをする。同じ会社にドライバーも3人ほど引き抜かれ、さすがに堪忍袋の緒が切れた」と、ト協などに相談するも打つ手はない。弁護士は「データが盗まれていると立証できれば罪に問える」と言うが、「運送業の場合、配車マン自身が顧客データ。引き抜きは、これを盗まれたようなもの」と憤る。
     配車マンを引き抜いた会社と直接話をすると、「息子が勝手にやったこと」と前社長が対応した。結局、息子を代表から外して前社長が再び社長となり、「別会社と一切関わりを絶つと言って、頭を下げられた」という。
     同社長は、「辞めるのも他社に移るのも個人の自由」とした上で、「配車に関して教えてきたノウハウは、会社の知的財産といっていい。それを別の会社に移っても使い続けられてしまうのは、やはり納得できない」と話している。

     
     
     
     
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