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    ぼんち 鮮度への強いこだわり

    2015年11月26日

     
     
     

     あられ・せんべいなどの米菓で知られる菓子メーカーのぼんち(遠藤純民社長、大阪市淀川区)は、同社の代表的商品・ぼんち揚げが誕生55周年を迎え、さらなる発展を目指し、物流効率化に取り組んでいる。SCM部長の永野俊二氏に話を聞いた。
     同社の東京工場(埼玉県久喜市)では東日本エリアを、神戸工場(神戸市西区)では西日本エリアの配送を担っている。山形工場(東北ぼんち製菓、山形県寒河江市)では主に生地の製造を行い、全国へ供給している。
     神戸工場での全体に占める取扱量は55%で、同工場に物流部門が設置されている。同工場の倉庫はトランコムが管理しており、共同配送を採り入れている。「物流コスト削減と人材不足・車両不足対策にもなる」と永野氏は話す。「食品流通業界の商習慣で、納入期限は製造日から賞味期限の3分の1の時点までという〝3分の1ルール〟があり、リードタイム短縮が求められる。共同配送の場合、時間的な融通が難しい部分が課題」という。


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     米菓の鮮度を確保するために、アルミ包装を採用。従来のセロ袋はアルミ包装に比べて湿気に弱いため、ほぼアルミ包装へと切り替えを行っている。また、湿気の多い季節は梱包用の段ボールも傷みやすいため、通常より固い素材のものに変更するなど、鮮度への強いこだわりがうかがえる。
     2009年8月までは東京工場と神戸工場それぞれで受発注を行っていた。オフィスコンピューターを使った在庫管理を行っていたが、全社レベルでの統一が困難だったため、内田洋行の「スーパーカクテルデュオFOODs」を採用し、全国の受発注を神戸工場に集約するようになった。「3工場がシステムを共有することで生産や受注情報の確認ができるようになり、2週間先まで在庫予測ができる。効率的な生産・販売計画が立てられる」と永野氏。
     同工場の管理を行うトランコムでは、作業書を作成し、ロット管理で誤出荷防止に努めている。「毎月1回は責任者との定例会議を開き、事故が起きれば報告を受け改善につなげている」(同氏)と、現場改善にも力を入れている。
     「商品の丁寧な取り扱いを協力会社には求めている。運送業界での人手不足や車両不足といった問題も気になるが、コストアップにならないよう対策をとっていきたい」とし、「今後は、東京工場と神戸工場の横持ちを減らすため、両工場での生産量のバランスをとっていきたい。また、バラ積みからパレットへの移行も将来的には考えている」と課題を語る。
     同社は現在、64期にあたり、同期の売り上げ目標は102億円(6月決算)。前期は99億5000万円とわずかに届かなかった。「今期は102億円だが、67期には、さらにその上の125億円という目標がある」と、さらなる躍進を物流面で支えていく構えだ。
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    ◎関連リンク→ ぼんち株式会社

     
     
     
     

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