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物流ニュース
船井総研 「完全事故ゼロアカデミー」設立
2016年4月8日
船井総研は、経営幹部や安全管理担当者を対象とした「完全事故ゼロアカデミー」を立ち上げた。同勉強会は、最新の安全対策や事例を紹介するゲスト講演に加え、参加者同士での情報交換の時間が設けられているのが特徴。他社の取り組みや成功・失敗事例を知ることで、自社のレベルアップが図れる。3月12日に開かれた第1回には、全国から36人が参加。活発な意見交換が行われた。
開会のあいさつで、船井総研の運輸・環境グループでチームリーダーを務める河内谷庸高氏は、「安全対策は業績アップに直結している」と指摘。「ノンコンプライアンス企業の淘汰や労働力不足の深刻化はこれからも続くことが予想され、その解決の唯一の糸口が安全への取り組み」とし、「安全対策を徹底的に強化することで社員と顧客を集め、業績を上げることができる」と断言した。
ゲスト講演では、首都圏物流(駒形友章社長、東京都板橋区)の和田昇取締役が登壇。自社事例や反省点を発表するとともに、4年連続の二桁成長という驚異的な業績を支える安全管理体制を紹介。同社では、同乗指導などの新人ドライバー教育を担当する専任の指導員を置くだけなく、外部コンサルによる研修も採り入れるなど手厚い体制を敷いている。
さらに、退職率にも注視し、様々な施策で低減に取り組んでいる。同氏は、「新人ばかりでは事故率はなかなか下がらない。事故・クレームを減らし、高い品質で良質な仕事をするには、ドライバーの定着率アップが重要」と理由を説明。「せっかく採用したドライバーを、『いかに辞めさせないか』を考えたとき、やはり『安心して働ける会社』ということで、職場環境の改善やモチベーション向上に社長が先頭に立って積極的に取り組んでいる」という。
和田氏が、「新人ドライバーを正しく育成し、退職率を低減させ、既存社員の在籍率を向上させれば、必ず事故は減少する」と語った。
次回開催は6月18日で、船井総研では参加企業を募集している。詳細は同社運営サイト「ズバロジ!」。
◎関連リンク→ ズバロジ!この記事へのコメント
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