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物流ニュース
ヤマト運輸 熊本で客貨混載出発式、産交バスと提携
2016年11月2日
ヤマト運輸は10月3日、産交バスと提携し、県南に位置する人吉市から五木村を結ぶ路線バスで「客貨混載」を開始。同日、出発式が行われた。岩手県、宮崎県、北海道に続いて4事例目となる。
人吉市青井町にある産交バス人吉営業所で行われた出発式には、熊本運輸支局の本田和久支局長や、人吉市の松岡隼人市長、山江村の内山慶治村長ら、関係者が出席したほか、くまモンをはじめ、各社、各市のご当地キャラクターが登場し、会場を盛り上げた。
テープカットの際には、現地の幼稚園児らが風船を空に放ち、元気な声で地域の新たな出発を祝った。
近年、全国的に過疎化や高齢化が進む中、山林に囲まれる五木村と相良村は高齢化率が約40%となるなど、県内でも特に高齢化が進んでいる。両地域では、高齢者の移動手段となるバス路線網維持と物流の効率化による地域住民へのサービス向上が課題となっていた。
取り組みの内容は、宅急便を積載するために座席の一部を荷台スペースにした路線バスを計2台導入する。
また、客貨混載専用のバスと分かるようにバスの側面に、くまモンらのキャラクターとともに、「くらし ハコぶ バス」と銘打ったラッピングを施す工夫がなされている。
客貨混載のメリットは、地域住民にとっては地域のバス路線網が維持され、安定的に路線バスを利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながる。ヤマト運輸としては、五木村と人吉市間のトラック走行距離が60km削減になり、CO2排出量の減少にもつながること、そして産交バスにとっては、路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、新たな収入源を確保出来るとしている。
◎関連リンク→ ヤマト運輸株式会社この記事へのコメント
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