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物流ニュース
医食タレントのきくち教児氏「ドライバーの健康維持に良質な睡眠と血流の正常化」
2017年3月17日
ドライバーの健康維持は事故防止と同様、トラック業界では避けられない課題だ。ドライバーの健康維持は、体調不良に起因する事故を防ぐばかりではなく、人材の離脱を防ぎ、会社を守る手段の一つにもなる。
今回は、ドライバーの健康を守る知恵を拝借するため、日赤救急員や鍼灸師などの資格を持ち、現在、「とても身近な健康のツボ」「われら三高世代(高脂血症・高血圧・高血糖)」など様々な心身の健康をテーマとした講演を各地で行い、活躍中の医食タレント、きくち教児氏に心身ともに健康でいるためのツボを聞いた。
きくち氏は健康維持の重要な例として、「リラックスした状態から導きだされる良質な睡眠が取れる身体作り」「栄養と老廃物を運ぶ血流の正常化、促進」を挙げている。
睡眠についてきくち氏は、「グッスリ眠れる体をつくることが重要。深い眠りを取れば、深刻な例を除き、状態は良くなっていく」と教えてくれる。さらに逆の例として、「深い眠りに入れない方は、入眠時でも仕事をしている時と同じく、緊張・闘争状態であることが考えられる。ずっと仕事をしている時と同じコンディションでいると自分を解放できない」とも。
リラックスした状態を導き出す方法には入浴があるという。きくち氏は、「今の時期などは特に有効。入浴することで身体をリセットでき、血行も促進される。シャワーより入浴が望ましい」と入浴の効果を述べている。また、入浴以外にも呼吸のコントロールが有効であるという。きくち氏は、「深く息を吐くことを心がけることが重要。吸う量の倍ぐらい息を吐くよう意識すると、神経を落ち着かせることができる」としており、意識的な呼吸の他に「声を出すことでも同じようなリラックス効果が得られる。カラオケやスポーツなどで(大きな声を)出す場合も同様の効果がある」とも教えてくれた。特に、「笑うのが一番」と強調し、「本当に健康な人は自然と笑いが出てくる環境をつくっている」と話す。
また、血行についても「血流を促進させることは、栄養と老廃物を運ぶ働きを促進させることにつながる」とし、「例えば、肩や首が凝って頭部まで血液が十分に運ばれない状態では、目の働きが悪くなるなどといったことが起こる」と血流と身体機能との関係を示す例も教えてくれた。きくち氏は、血流を正常化させる取り組みに、入浴のほか、緩やかなマッサージや、自身も手がけている鍼による治療を勧める。
これらの症例に関しても「肩と首の血行を良くするよう鍼治療を施した結果、凝りが解消されて視界が良くなったケースもある」と鍼灸師ならではのエピソードを教えてくれる。同時に「強く揉んで凝りをとろうとするようなマッサージは逆効果。身体の反射で良くなったように一時は錯覚するが、実際は血管や細胞が潰れて、栄養や老廃物を運ぶ通り道が潰れてしまっている」と警告する。
このように対策を教えてくれた、きくち氏だが「健康でいるための取り組みは様々だが、肝心なのは本人のヤル気。本人が健康でいたいと考えなければ意味がない」とも述べている。また、管理者側からできるモチベーション向上の働きかけとして「日々、社員へ笑顔であいさつをすること。これがコミュニケーションのツボ。そこから話を広げ、社員が心身共に健康であるか確認もでき、モチベーション向上にもつながる。会社と社員を守るため、社員が元気をなくしているサインを見逃さないためにも、経営者が一番、心身ともに健康でなければいけない」と話した。この記事へのコメント
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