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    後味の悪さ残る対応 「上から目線」の搬入先

    2018年2月28日

     
     
     

     「多層構造や中小・零細企業の数など、その性質が似ていることから、運送業はよく建設業と比較されるが、現場では明らかに立場に違いがある」と指摘するのは、アップストリーム(埼玉県春日部市)の川上哲也社長。同社は、内装関係の輸送を手掛けていることから、建設現場への搬入が多い。荷受けの建設現場では、職人が同社の運ぶ荷を待ちうけることになるが、その時の職人の態度があからさまに上から目線で、ドライバーに対して怒鳴ったりバカにしたりということが、日常茶飯事に行われているという。

     同社では、忙しい時は川上社長自身もハンドルを握っており、建設現場へ搬入に行くこともある。同社長によると、現場は建設中でもあり、住所がまだ決まっていないところが多く、大ざっぱな指示で動かなければならないのだという。

     「わかりやすい現場なら問題ないが、時には入り組んだ場所もあり、現場の特定が難しいことがある」という。

     そのため同社では、わからないときのために、事前に連絡先をもらっており、どうしても現場がわからない場合は、電話で詳細な場所を聞いて対応することになる。

     先日、同社長自身が向かった現場は、まさに入り組んだところにあり、特定が難しかった。そのため同社長は、近くまで来たことを告げ、指示を仰ごうと電話をかけたという。

     電話の相手は現場の職人で、開口一番、「何?」と怪訝そうな声で言うと、その後も終始見下すような言葉で対応され、おまけに正確な場所を教えてもらえず、迷いながらようやく到着したという。

     「とにかく、現場まで行き、荷を下ろさないと始まらない」として、職人のぞんざいな対応にも我慢しながら現場を探し出した同社長は、到着してもなお、アゴで使おうとするその職人に対し、ついに我慢の限界を迎えた。同社長は、電話での対応を叱責し、責任者を出すよう迫ったという。

     同社長の勢いにひるんだ職人は、それまでの勢いを失い、ただただ平謝りの姿勢になった。

     その後、無事仕事を終え、事なきを得たが、同社長には、どうしても納得できない後味の悪さが残った。

     「トップである私だから文句も言えたが、そうでなければどうだったかと考えると、どうにもやるせない」と話す同社長。もし社長ではなく、ドライバーだったら、会社に迷惑をかけるかもしれないと、文句も言わずに、ただその職人のぞんざいな態度にも我慢して、従っていたのかもしれない。そう考えると、口惜しさを感じるという。また、建設現場の職人が、運送会社を見下していることがあからさまで、同社長は、「これではドライバーが自分の仕事に誇りを持てなくなるのも無理はないのかもしれない」とこぼす。

     「ドライバーという仕事が、もっと社会に認められるようにならないといけない」と話す同社長は、「荷物が届かないと仕事にならない。そんな重要な仕事をもっと理解してもらい、お互いに気持ち良く仕事ができるよう、我々も日々取り組んでいかないといけない」と最後は気持ちを切り替えていた。

     
     
     
     
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