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物流ニュース
裏ワザで上位掲載? ハローワークでの求人
2018年4月18日
人材不足から運送会社各社ではドライバーを確保するため、求人広告や紹介、賞金、入社祝いなどを使ってドライバー確保に努めている。しかし、ある程度の効果は得られても人材不足解消にはつながらず、さらにコストもかかることから、継続を断念する運送会社も多い。こんな中で、コストがかからず継続して求人募集が可能なハローワークを利用する運送会社も多いようだが、このハローワークの求人募集で、裏ワザのようなものを使って求人募集を行う運送会社があるようだ。人材確保には時間と手間がかかるのは仕方ないとして、必死にその裏ワザを活用する運送会社も存在しているという。
大阪府堺市に本社を構えトレーラや4トン、2トンを保有し雑貨などを輸送する運送A社では「人材確保のために月に何十万円もの費用を使って人材確保に努めてきたが、思うような成果が出ない。先日、知り合いの運送会社経営者からハローワークでの求人募集で人材確保が出来たと聞かされた。その会社では求人誌の掲載よりもハローワークでの求人募集が効果的だったと聞き、昨年からハローワークを本格的に利用して人材確保に努めている」と説明する。
しかし、A社は今年に入ってハローワークでの人材確保のコツとして、知り合いの運送会社経営者から裏ワザ的なことを聞かされた。それは、求人募集は通常3か月程度で更新するところを、1週間程度で更新していけば、ハローワーク窓口での求人案内はもちろん、インターネットでの求人案内も上位に掲載されるという方法。A社は、その裏ワザを利用して、常に1週間以内での更新を行うなどして求職者から興味が持たれるのではないかと、現在も取り組んでいるという。
大阪市で海上コンテナ輸送を展開する運送B社では「ハローワークで求人募集を行っているが、更新するにも手続きなどを考えれば大変であるため、当社では更新期限いっぱいまで更新せず約3か月間、そのままにしている。今のところハローワークによる求職者からの問い合わせはほとんどない」と話し、今後は更新期日を早目に行ってみることも検討したいと言う。
実際、ハローワークに話を聞くと、担当者は「求人を出す企業から求人募集の更新を早めれば、求人情報が上位に掲載されるのかと聞かれるが、基本的に求人募集を行ってくる企業から掲載していくため、求人掲載も当然、新しいところが上位に来る。しかし、1日に何百件もの求人申し込みがあり、1日で求人掲載も上位から下位になっていくため、あまり効果は望めないものと考えられる。そのため、そういった相談を持ちかけてくる企業には、あまり効果もなく、大量の求人更新は(ハローワークの)業務にも支障を来すため控えてほしいと説明している」という。
人材不足は運送会社だけでなく様々な企業で発生しており、猫の手も借りたいとの思いから、様々な取り組みや工夫が行われているようで、そのような行為が過激にならないことを祈りたいところだ。
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