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    老化現象による運転技術の変化

    2019年6月6日

     
     
     

     ドライバーの平均年齢は、他業種と比較して3~5歳ほど高く、大型で47.5歳、中小型で45.4歳となっており、今後ますます高齢化は進むと思われる。すでに事業者によっては70代や80代のドライバーがいる所もある。長く運転してきた彼らを「ベテラン」と呼ぶのだろうが、「体の老い」は確実にやってくる。高齢者となったドライバーの運転は、どう変化するのか。

     高齢者安全運転支援研究会(東京都)の平塚雅之氏は「視野狭窄や認知機能、深視力(立体視能力)などが衰える」と指摘する。

     同研究会では4年に渡り高齢ドライバーの運転挙動と認知機能検査を行っているが、中には継続して検査を受ける職業ドライバーもいるという。

     「視野狭窄が進むと、標識や信号機が目に入らないことが考えられる。トラックの高い位置にある運転席での首の上げ下げは一般車両に比べると有利だが、速度により視野はさらに狭まる」と平塚氏。

     視野狭窄のため歩行者や自転車に気づくのが遅くなり、「突然飛び出してきた」という認識になる。右折時に後方から来る自転車などに気づかず、急に視界に現れるため反応が遅れて接触事故を起こす可能性が高まるというのだ。

     同じく、右折に関しても平塚氏は「認知機能の衰えから相対速度の判定に誤差を生じ、無理な横断をしてしまいがち。直進車両と衝突という事態を招く」と注意喚起する。

     加齢により深視力もシャープさが衰えてくる。その影響で軽い接触などで車体に軽微な傷が増える。

     「小型車などを運転する高齢ドライバーは、右ハンドルであれば車体右側は見えるので傷は付かない。だが、視空間認知機能が衰え、視認能力も衰えると右側であっても傷が付く。右側に傷があるかが、リスクを見つける有効な手段となる」と分析。

     また、ドライバーの運転が安全か危険かを判定するポイントは「急ブレーキが正確に踏めるか」だと指摘する。特に大型車は重量があるため、速度を落とすのが容易ではない。だが、適切に速度を落とせれば、死亡事故から重傷事故あるいは軽傷事故に出来る。

     「高齢ドライバーは空走距離と制動距離があることすら忘れていると思われる」と平塚氏。長年の経験がゆえに、なんとなくという習慣的感覚で運転しているのだ。

     「経験から『大丈夫』と過信するのではなく、教習所での勉強を今一度、思い出してほしい」と平塚氏は話す。

     高齢だから仕方ないと言うのではなく、気を付けるべきポイントを押さえて、高齢だからこその運転操作を行う必要がある。

     
     
     
     
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