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物流ニュース
UDトラックス セミナーで「つながるクルマの展望」議論
2019年8月21日
UDトラックス(埼玉県上尾市)は7月11日、「コネクティビティが変革する物流の未来―つながるトラックが生み出すスマートロジスティクスの可能性を探る―」と題したセミナーを開催。この模様はライブ配信され、視聴者からの質問に答えるなど、「つながるクルマ」の展望について、熱く議論が交わされた。
プロセス&ソリューション部で統括責任者を務めるサティシュ・ラジュクマール氏は、「ユーザーのさらなる繁栄や幸福の追求、業界が抱える課題解決のために、コネクティビティは非常に重要」と切り出した。「利益を増幅させ、燃費を削減することで効率的なドライブが実現できる」。
コネクテッドソリューション部のシェティ・ライ・チャンドリカ部長は、「クルマがつながることで、蓄積された膨大な情報が『意味のあるデータ』になる。これにより、ドライバーの安全性や車両の最適化が図れる」と指摘。「当社は、このデータを商品に反映させるだけでなく、包括的なサービスも提供している」と付け加えた。
同部でビジネスアナリストを務める森弘一氏は、「当社のトラックは現在、約6万台がつながっており、2025年までに15万台を目指す」と説明。「コネクテッドサービスとして、『安心稼働サポート』や『省燃費サポート』などにより、生産性、稼働率、品質、安全性の向上が図れる」。
また、同セミナーを共同開催したNTTドコモからは、5Gイノベーション推進室の中村武宏室長が登壇。「通信の進化が物流とモビリティの未来に与える影響」と題し、プレゼンテーションを行った。「2020年までに導入予定の5Gを活用し、車外にいる人をアバター化させて車内でコミュニケーションを取る実証実験も行っている。今後、自動運転化でドライバーの車内での過ごし方にも変化がみられるのでは」と分析した。
登壇者全員によるパネルディスカッションも実施。座長を務めた自動車ジャーナリストの清水和夫氏は、「東日本大震災の3週間後に物資を持って被災地入りした際、通行できる道路が不明確だったが、様々な車両の通行履歴をもとに災害通行実績データが公開されて役立った」と振り返り、「クルマ同士がつながることには、大きな可能性が広がっている」と語った。
サティシュ氏は、「コネクティビティは、タイムリーな運行の実現など、物流の効率性を向上できる。社会の発展のための大きな要素」と重要性を強調。「今後の展開を楽しみにしてほしい」とした。
◎関連リンク→ UDトラックス株式会社
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