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    新春特別対談―古賀誠トラック議連会長×中西英一郎全ト協会長【第1回】

    2007年3月23日

     
     
     

     昨年は軽油価格の高騰に悩まされ続けた1年だった。NOx・PM法や東京・兵庫などの流入規制をはじめとする「環境」問題に、追い打ちをかけるような軽油価格の高騰。各地で運賃転嫁の動きも見られたが、業界として動きがまとまりかけたころに、軽油価格の高騰が沈静化するという「間の悪さ」だ。トラック業界としても政治的な「助け」を期待したいところ。
     今回、トラック議員連盟の会長を務める古賀誠会長と、全日本トラック協会の中西英一郎会長に、今年のトラック業界の動きについて対談していただいた。
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    「東京の空がひどい」
    中西氏(以下中西): 新年あけましておめでとうございます
    古賀氏(同古賀):あけましておめでとうございます
    中西:旧年中は大変お世話になりました。謹んでお礼申し上げます。私どもトラック協会は昨年に引き続き、もう大変な問題が山積しておりまして、それらを解決するために色々と努力して、やっているわけでございます。環境問題は一番最初に、東京都の石原慎太郎知事がペットボトルを振られて、黒煙やNOx、いわゆる微粒子が飛んでいるということで、『東京の空がひどい』と指摘されたことがそもそものスタートだったと感じています。その前に、例の京都議定書ですか、あれがあったんですけれど、当時はまだあまりその話題は出ていなかったと思います。それが、いわゆるペットボトルからディーゼル車が悪いという話になり。それで、その時は私どもも抗弁したわけでございます。トラックは、言わば国が認めた車両を走らせて、油の方も軽油は国の方から『まあこんなものでよろしい』ということで利用して。両方を使っていて仕事をしていた。それが「悪い」という話になったわけです。微粒子が飛ぶということで。ですからこれはもう我々の方ではなくメーカーサイド、トラックメーカーなり、石油のメーカに言っていただかないと「我々の方ではどうにもならない」と。そういう話をしたわけですが、いずれにせよいわゆる一般市民の方々が非常に困っている。そういうところから何とかして、これを防がなきゃいけないと。それで、相当苦労したわけでございます。車両を代替するとか、それも性能の良い低公害車に代替していこうと。最初の頃はDPFという名の除去装置ですね、そういうものを使いました、それで微粒子を除去したり。それから、また、効率的な運転、同方向には同じ貨物を積んでいくなど。また省エネ、エコドライブとか、そんなことを色々やっているのが、今の現況でございます。今日これ持ってきたんですが(資料を取り出し)、自家用貨物のCo2排出量です。自家用はこんなに出ているのですが、営業用はこれだけ。全体からすれば少ない。私ども非常に効率よくやってますし、低公害車も随時入れて、やっている。かなり我々自身努力しており、国の助成もしていただきましたし、また、県などからも助成していただくということで。また協会もそれなりの努力をしてやってきたというのが現況です。そんなことで世間の人たちにも何とか認められるようになってきたなというわけです。
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    安全問題については今、私どもも一番重要な問題だと認識しています。事故を起こせば、それこそ国民の皆さんからすべて拒否される。「トラックは怖い」などというイメージが定着したら本当にまずいものですから、事故は何としても防ごうと。 飲酒運転に関しても真剣に対策を考えています。「絶対にしない」方策を講じなければいけないと一生懸命やっているところです。
    Gマーク取得めざす
    中西:全国ドライバー・コンテストというのを、35年くらいやっておりまして。最優秀者は内閣総理大臣省をもらえるというようなことでですね、これはプロドライバーが受ける最高の栄誉であり、会社にとっても日ごろのドライバー教育が反映されるわけで本当に名誉なことです。トラック業者が現場力を判定される唯一のものですからこれは本当にありがたいと思っております。毎年これを頂戴して、私も去年初めてだったのですが(全ト協会長として)総理官邸にお伺いし、お礼を申し上げました。ドライバー・コンテストは少なくとも業界のイメージアップにつながる重要イベントだと思います。このほか安全性、いわゆる安全性優良事業所というものがあります。安全性の高い事業所に対して全ト協が認定・交付する仕組みです。業界でGマークと言っているんですが、Gマークは、その事業所の成績(評価)が一定の水準をクリアすれば、その事業所はGマークを取得できる。そのGマークを事業所に掲示する、それからトラックにも貼っていく。こうしたGマーク取得事業所を、産業界の方々にできるだけ優先して使っていただけるようにということで。経団連の奥田会長にも「Gマークのある車をできるだけ使うように」というような話をしていただいた経緯があります。ただ、まだGマークを取得している事業所が少ないものですから、あまり目立っていないのですが。今、日本には約8万のトラック事業所があります。事業所ですね。事業者は6万社(者)ですけれども事業所は営業所がたくさんあるというようなこと。すると事業所は8万くらいある。
    古賀:ほう、そんなにありますか。
    中西:そのうちの6669事業所がGマークを取得している。これは全体のわずか7%程度でしかない。この事業が始まって今年4年目になりましたが、これから何とか発展させて、とりあえず一万事業所の取得を目標に考えているわけでございます。全国のトラック事業者にGマークを極力取るよう呼び掛けており、国交省の方でも随分力を入れていただいております。
    安全面の問題についてはもう一つ、経営者自身がしっかりした考え方を持っていなくてはならないということで「三位一体での事故防止」の仕組みをやるんだと国の方から打ち出されました。このうち運輸安全マネジメントが昨年10月1日から実施されており、あとは中小零細を含めて全体でこの4月から本格的に開始される予定です。
    古賀:中西会長におかれましては本年も引き続きお元気で、大変厳しいトラック業界の先頭に立っていただかないといけないわけでございます。私どもトラック輸送振興議員連盟といたしましては、今年も皆さんと一緒になって議員連盟で果たすべき責任を果たしていこうと。こういう風に思っているわけですから、今年もよろしくお願い申し上げたい。
    中西:ありがとうございます。(つづく)

     
     
     
     
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