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物流ニュース
社労士オフィスONE 沢田寿晴代表「人材採用に効果的なHP」
2016年5月24日
トラック運送会社にとって、HPは人材採用の面でも必須のものとなっている。どのようなHPが人材の確保に有効なのか。
北海道を中心に、昨年100回以上の人材採用・育成の研修を行った社労士オフィスONE(札幌市中央区)の沢田寿晴代表は「働きがいや会社の雰囲気、どのような成長ができるかなどを発信することが重要」と強調する。
同氏は「ハローワークや求人紙などで採用情報を見た求職者は、その会社がどのようなところかHPを必ずチェックする。アナログの媒体では給与や待遇などの勤務条件しかわからないので、他社との差はつけにくい」と述べ、「HPがなければ、それ以上会社の情報が入ってこないので、求職者の応募意欲は減退してしまう。また、HPに採用情報などを載せていても、多くの会社は勤務条件のみ。これでは、もう一つハローワークがあるだけ」と指摘する。
退職理由のうち、最も多いのが「人間関係」で、次が「社風」。今の求職者は給与や待遇よりも、「社内での良好なコミュニケーションややりがい」を重視しており、「HPで、そのような情報を発信することが、人材採用の有効なツールになる」と説明。「会社に好感を抱いている従業員にやりがいや働いていて嬉しかったことなどをインタビューし、笑顔の写真とともに掲載すれば、『応募したくなるHP』になる」と話す。また、会社が求める人材像を具体的に載せれば、その人材像に合う人が応募してくるので、マッチングの効率もよくなるという。
HPの作成・維持コストを負担に感じ、手をつけていない中小規模の事業者も少なくないが、「人材への投資と考えればHPは高くはない。人材が欲しい時に求人広告や面接を繰り返していても、運送会社への応募自体が少ないため、人材の選考や社風に合っているかといった判断が甘くなり、結果的に退職率も上がり、採用活動を繰り返すことになる。HP作成に数十万円かかったとしても、年中無休で情報発信しているので、時間が経過するほど一つの採用あたりのコストは安くなる。マッチングの度合いも高まり、入社後の指導・教育にかかるコストにも違いが出てくる」と説明する。
◎関連リンク→ 社労士オフィスONEこの記事へのコメント
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