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運送会社
共立トランスポート 久保所長 内部固めに日々邁進
2016年7月12日
共立トランスポート(大阪市西区)の久保知嗣所長は、実兄でもある久保秀樹社長を支え、現在は、会社の内部固めに重点を置いて日々邁進している。
元公務員という異色の経歴。「当時から配送に興味があった。兄が軽の仕事を始めたのを見て、自分も車を買ってやりだした」。時はバブル期だったが、程なくバブルは弾け、景気が下がり始めたのを機に軽の仕事は辞め、サラリーマンとして白ナンバー・緑ナンバーを問わず、2トンや4トンなど、ドライバーとして、さまざまな経験を積んだ。
「いろんな会社を渡り歩いた」という同所長。なかでも、「夜間のコンビニへのパンの配送が一番辛かった」という。「入社わずかでキロやせた。すぐに辞める人も多かった」。その会社では「誰かが事故を起こしたら全員が居残りになるなど、安全への意識が非常に高かった」。大変な思いはしたが、「お陰で、いろいろ習得できた」と振り返る。
7年前に共立トランスポートに復帰。「請われてということではなく、自然と戻ってきた感じ」と笑う。
復帰当初は軽のみだったが、現在はグループ会社の共立陸運で一般貨物も手がけており、管理の幅が広がった。「顧客からの要望に応え、2トン、4トンと広げてきた」。事業者間のネットワークも拡大し、「いまでは、小さなものから10トンを超えるものまで運べるようになった」とラインアップの充実ぶりに胸を張る。
社長が外部のセミナーや交流会に積極的に出かける一方で、「私はなるべく社内を離れたくない」と自らの役割を明確にする同所長。「顧客から問い合わせが入った際、いかにスピーディーに対応できるかが重要。対応が少しでも遅れれば、小さな問題も大きくなってしまう」とし、現場での迅速な指揮命令に専念する。
その傍らで、「ト協の会合にはできるだけ行くようにしている」とも。「業界全体でドライバーは高齢化しており、新しい人を入れるのも難しい状況。これからは、仕事はたくさんあるのに受けきれないという時代になっていく。横のつながりがないと売り上げも上げられない。パートナーとして付き合ってもらえる協力会社を見つけるのが今年の目標」と意気込む。
ネットでの情報発信に力を入れている同社。「まだまだ『物流のことは分からない、大手の事業者しか知らない』という荷主の担当者は多い。その中で存在感を出して行ければ」と語る。
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