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ブログ・上西 一美
第12回:早めのライトオンで命を守る
2019年11月17日
皆さん、こんにちは! 交通事故防止コンサルタントの上西です。今月のJAPPA会員様向け教材で取り上げた事例は、歩行者との接触事故です。
毎年10月から年末にかけて、自動車と歩行者が接触する交通事故が増加するそうです。特に幹線道路などを走行中、歩行者の無理な横断による事故が多く、自動車も速度がそれなりに出ているため、死亡事故になるような大きな事故が多いのが特徴です。
また、その発生時間にも特徴があり、日没後2時間前後の発生率が昼間の4倍だそうです。被害に遭う歩行者は高齢者が多く、寒くなると色のトーンを落とした服を着られるため、それも運転者からの発見が遅れる原因だと思われます。
では、自動車の運転者はどうすればいいのでしょうか? まず挙げられるのは、早めのライトオンです。「まだ明るいな」と感じる時間から、ライトを点灯させて下さい。冬季は午後4時ごろからと言われています。
次にやって頂きたいのは「ハイビーム走行」です。ハイビームは「走行用前照灯」とも言われ、車両は基本的にハイビームで走行すべきだと法律で定められています(ちなみにロービームは「すれ違い用前照灯」)。
従って、他の交通の妨げの恐れにならない限りはハイビームで走行し、対向車が接近するなどした場合はロービームに切り替えるなど、頻繁な切り替えを習慣化すべきなのです。
ドライブレコーダーに収められた事故事例を見ると明らかなのですが、乗用車で歩行者と接触した場合はボンネットがクッション代わりになる場合が多く、その結果、命は助かります。
しかし、トラックの場合は、その構造上、ボンネットはありません。ということは、接触したら、その力は歩行者をもろに弾き飛ばし、地面などで頭を強く打ったりして死亡につながるのです。
ぜひ、早めのライトオンとハイビーム走行で、早期に歩行者を発見し、命を守って下さい。
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上西一美のドラレコ交通事故防止この記事へのコメント
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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