-
ブログ・高橋 久美子
第194回:小さな引越業者の戦略とは?
2013年11月24日
セールスレターなどのノウハウは「戦術」です。戦争でいえば、鉄砲の撃ち方や弓矢の射ち方といったところです。しかし、どんな射撃の名手がいても、その人の「配置」の仕方が間違っていたら、まったく意味がありません。「戦術」を生かし、勝ち続けるためにはリーダーとして正しい「戦略」を立てる力が必要です。いくら「戦術」のスキルを磨いても、「戦略」を間違えてしまっては、そのスキルも生かすことができないわけです。
あなたは、会社のリーダーです。運送戦国時代といわれる現代に、正しい戦略を立てて、チームを勝利に導かなくてはなりません。
先週は【事例1】大手家電配送の例についてお話しました。今週は【事例2】引っ越し業の例をお話していきます。
Aさんは、小さな引っ越し業を経営しています。営業エリアは都心部ではなく、郊外です。Aさんは男性です。Aさんの会社で所有している車両は1㌧以下の小さな車両です。Aさんは、なかなか引っ越しの依頼を獲得できないので、顧客層の絞り込みをすることにしました。
「最近は、女性が自立して、単身引っ越しが増えている」「自社では大きな車両はないので、大家族の引っ越しは請け負うことが難しい」。このことからAさんは、「単身女性専用の引っ越し」をセールスレターで獲得したいと考えました。
さて、ここまでを読んで、Aさんの戦略をあなたはどう思いますか? 正しい戦略だと思いますか? それとも、戦略を考え直した方がいいと思いますか?また、考え直した方がいい場合は、そう思う要素はどんな点でしょうか? そして、どんな戦略を立てれば、勝利する可能性が高くなると思いますか?
この答えを導き出すことができれば、あなたの会社では、どんな戦略を立てるべきなのかが、おのずと見えてくるようになります。とても参考になるケーススタディーなので一緒に考えてみましょう。「時代の流れ」「自社の特徴」「お客が、どう感じるか?」「ライバル会社との比較」などを材料に、あなたの戦略を考えてみてください。来週は、この事例についてもう少し掘り下げてお話ししていきます。この記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
「ブログ・高橋 久美子」の 月別記事一覧
-
「ブログ・高橋 久美子」の新着記事
-
物流メルマガ