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ブログ・船井総研ロジ
第377回:入社率と定着率を上げる1日体験乗務制度
2017年1月30日
定着率を高めるためには「入社前後のギャップをなくす」ことが大事です。面接時や入社前までに、プラス面だけでなくマイナス面を含め、求職者が本当に知りたい情報を漏れなく伝え、自社や仕事を理解してもらうことで、離職率は下がります。
実際に入社する前に、どのような仕事内容なのか、職場環境はどうかを知ってもらうために、1日体験乗務制度を実施している企業が最近増えてきました。入社前後のギャップを埋め、初期定着率を上げるためには有効な施策です。また、企業側からも、どのような人物なのか、しっかり見極めてから合否を判断できるため、ミスマッチを防ぐことができます。
しかし、ここで気をつけないといけないのは、1日体験乗務を実施する側のドライバーの選定です。やはり1日担当するドライバーの言動・質によって、入社意欲が高まったり、逆に辞退したりすることがあるでしょう。
そこで、ある運送会社様では、1日体験乗務内容のレベルアップを図るために、アンケートを実施しています。担当するドライバーからは体験乗務レポートを、求職者からは体験乗務アンケートを記入してもらうようにしているのです。
たとえば、求職者からは、「仕事の流れや業務内容は理解できましたか?」「自分が働いたときのイメージができましたか?」というような仕事内容について評価してもらい、もし、働く上での不安があれば書き出してもらっています。また、それだけではなく、「仕事の内容についてわかりやすく教えてくれましたか?」「質問したことに対して、丁寧に教えてもらえましたか?」というような担当ドライバーを評価する項目も設けています。
このように評価してもらい、ドライバーの対応方法を見える化することによって、さらに入社率・定着率を向上させることができます。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は17年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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