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ブログ・橋本 直行
【セクショナリズムを壊す】
2014年4月23日
組織(会社、部門、部署)を分ければ、セクショナリズム(部局割拠
主義)は、多かれ少なかれ発生します。
組織には、それぞれのミッション(使命)があるからです。
セクショナリズムが強くなると、同じ会社の社員なのに、相互協力は
ほぼなくなり、異動も嫌がるようになり、非効率な運営体制に陥って
しまいます。
特に、職人的な現場業務では、こういった現象が起きやすい傾向に
あるでしょう。
例えば、倉庫会社A社が所有する、ある3階建ての物流センターは、
階ごとに顧客が違い、部門が分かれています。
A社は、業務品質をまずは安定させ、継続的に高めていくために、
部門間の異動は、あまり行なっていませんでした。
すると、多くの構成員は、あたかも各階に就職したと、勘違いして
いるかのように、なってしまいました。
つまり、A社の社員という意識ではなく、言うなれば、株式会社
「2階」の社員のようなのです。
「あなたたち、一緒の会社でしょ!」と言いたくなるほど、非効率な
ことが、たくさん起こっていました。
そこで、導入したのが、「スキルマップ」です。
縦に構成員の名前を入れ、横に各部門で必要となるスキル項目を
並べて、表を作りました。
そして、各セルに、S・A・B・Cの4段階で判定したスキルの
レベルを書き込んでいったのです。
すると、それぞれの構成員が、何ができて、何ができないか、一目
瞭然になります。
次に、完成したこのスキルマップを大きく引き伸ばして、共有
スペースの壁面に貼り出しました。
実は、この大きな掲示が大切なのです。
なぜなら、スキルマップは、「全員が多能工化することを望んで
います」という、会社からのメッセージだからです。
非効率なセクショナリズムを極小化するためには、まずは会社の
姿勢をアピールするところからです。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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