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ブログ・高橋 久美子
第358回:運送業界で有利な部分とは?
2017年2月27日
新時代のリーダー戦略とは、ドライバーもトラックも増やさずに、配車センター業務を伸ばしていくという方法です。高齢ドライバーが体力的にトラックを降りたときの、再雇用の可能性も広げることができます。
とはいえ、いまあなたの社内の配車業務は、現在の配車マンで十分に間に合っていると思います。高齢ドライバーに配車業務をさせるために、配車マンを交代するのでは意味がありません。そうではなく、今の2倍・3倍の配車業務を生み出していくことです。
それを生み出すには、オンラインマーケティングを活用します。仕事を1割・2割程度増やすのなら、現在の営業方法の延長線上で考えても可能性があるかもしれません。しかし、2倍・3倍を目指すとなると、オンラインマーケティングを活用する以外にないと言えます。
我々の運送業界は「利益率が低い」「労働集約型」「外的要因に売り上げが左右される」「就職希望者が少数」など、厳しい側面ばかりがクローズアップされることが多いです。しかし、実は他の業界に比べて圧倒的に有利な部分もあるのです。それが「広告の費用対効果が非常に高い」ことです。特に、「オンライン広告」の費用対効果が、異業種に比べてずば抜けて高いのです。おそらく、異業種からこの業界に参入した人は、この事実を実感しているのではないかと思います。
異業種では、お客を増やすために、毎月、当然のように「広告費」という経費を計上します。ところが運送業の場合は、新規客・見込み客を、広告で獲得する会社が圧倒的に少ないのです。そもそも、月の予算に「広告費」を計上していない運送会社もあるほどです。
通常、企業にとって広告は売り上げの源泉であり、生命線です。異業種から言わせれば、「広告をしないで、どうやってお客を集めているの?」と、驚かれることなのです。だからこそ、広告を上手に活用できている一部の運送会社だけが、安定的に新規の優良荷主の獲得に成功しているという訳です。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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