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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(224)宿命的体質の転換〈事例A〉
2018年12月3日
〈祈りから経営理念へ〉
この経営理念を周知徹底するために、何回も組合と協議した。このプロセスが、A社の企業宿命転換の第二歩である。
「正しい価値観=経営理念」を持って、経営することは、企業の運を大きく開くものである。働く一人ひとりが心の底から経営理念を血肉化して、わがものにすることである。企業体質転換の第一歩が、祈りの経営として犠牲者への慰霊の気持ちを持ち続けること、第二歩が経営理念の確立(顧客第一、安全第一、礼節第一)である。
第三歩は何か。それは、トップの自己変革の実践である。
トップは、わが胸に問う。「果たしてキチンとしたリーダーシップを取り続けてきただろうか」。リーダーシップとは、集団目標達成のために、各人が連帯感を持ちながら、自分の能力をフルに発揮できるように援助することである。そのためには、集団(組織)の目的をはっきりさせて、一人ひとりに周知すること、集団を一つにまとめること、そのためには、一人ひとりの役割を明確にしていくこと、そして、メンバー一人ひとりの興味と能力の現実条件が満たされるように配慮すること︱︱である。
以上
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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