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ブログ・野口 誠一
第77回:倒産する人・しない人15か条
2004年8月24日
八起会は昨年1年間毎月、倒産を経験しながらも見事に再起を果たした会員に、再起の条件と可能性を語ってもらうセミナーを開いた。そして今年は、長いデフレ不況を生き残った倒産未経験の現役経営者に、失敗しない経営のあり方を語ってもらっている。
この2つのセミナーで感じたことは、やはり倒産を余儀なくされる経営者と生き残る経営者では、その資質、考え方、取り組み方に違いがある、ということが1つ。もう1つは、その違いに気付き、欠点を克服した人が再起に成功している、という事実である。
今年のセミナーもあと3回を残すだけとなったが、中間報告としてまとめたのが次に掲げる「倒産する人・しない人15か条」である。この15か条はいわば倒産と生き残りの分岐点であり、参考にしていただければ幸いである。
「倒産する人・しない人15か条」
1. コスト・コントロールができるか否か
2. 売上至上主義か否か
3. 金利計算ができるか否か
4. 就業規則の有無
5. 本業に忠実か否か
6. 名誉職に魅力を感ずるか否か
7. 危機感の有無
8. 向上心の有無
9. 自分の位置を確認できるか否か
10. 心で稼げるか否か
11. 目指すものがあるか否か
12. 自分の甘さを克服できるか否か
13. 過ちを即座に改められるか否か
14. 諦めが早いか否か
15. 経営者としての徳の有無
各項の検討は次回からに譲るとして、この15か条の3分の1以上に該当する経営者は「要注意」である。そのことは我が会員の多くが身をもって実証したことだから、確度はかなり高い。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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