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ブログ・鈴木 邦成
第552回 : 輸送包装のくふう
2019年3月8日
包装・梱包の基本的な役割は貨物の破損、汚損などを防止することにあります。したがって店舗などで商品を購入する場合、ほとんどの場合、小箱などのパッケージに入っています。これを「消費者包装」(商業包装)などといいます。
ただし、一連の物流プロセスでは消費者包装だけでは不十分です。「輸送包装」といわれるよりしっかりした包装が必要となってくるのです。
そしてそこで登場するのが、段ボール箱やクレート、パレットなどです。まずはこれらの特性を理解する必要があります。
さらに近年はワンウエイ(一方向)の包装からリターナブル(繰り返し使用)の包装へのシフトが大きな流れとなっています。
しかし、その一方で輸出用の梱包材などでは強化段ボールをうまく活用することでコンテナ内の充填率を向上させるなど、ワンウエイにおける工夫も求められるようになってきています。
いかに輸送包装を使い分けていくかということが物流効率の向上に大きな意味を持つことになるのです。
この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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