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ブログ・鈴木 邦成
第562回:工場における物流工程
2019年10月23日
近年は工場の効率化の一環として、工場における物流工程を見直し、改善を強化する動きが大きくなってきています。
その点を踏まえて、工場の物流工程をいま一度、整理、確認しておきましょう。
工場の物流工程は、入荷関連業務と出荷関連業務に分けて考えることができます。
入荷業務は、サプライヤー(供給業者)などからの部品、資材、食材などの調達に際して、納品トラックにより、貨物が到着し、荷卸しを経て行われる一連の作業を指します。入荷検品、および入庫、保管までの作業です。
入荷検品に時間がかかれば、それに続く一連の作業に大きな遅れが生じることになります。したがって、標準的な作業手順を設定し、可能な限り、作業時間などを平準化することで対応しなければならりません。
出荷業務は、出荷依頼を受けて、生産ラインから直接、あるいは在庫・保管エリアからピッキング作業を経て、出荷エリアで方面別、納品先別などに仕分けされ、トラックに荷積みされ、出荷バースから出荷される一連の作業を指します。
出荷作業が遅れれば、納品遅れなどにつながり、取引先からの信用を失うことにもなりかねません。また、ピッキング作業や仕分け作業が不正確であれば、誤出荷につながり、納品先に多大な迷惑をかけることになります。
この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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