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運送会社
オーティーロジサービス 社内整備で環境改善
2017年4月14日
【大阪】競合他社がひしめくトラック運送業界で、顧客から選ばれる会社になるためには、外部から見える部分の改善はもちろん、社内の整備も必要だ。オーティーロジサービス(大塚勝社長=写真左、大東市)は、「逆境に負けず、常にチャレンジしよう」を含む同社オリジナルの「仕事を極める七か条」を各社員が行動指針とし、日々の業務改革に着手している。
近畿一円を主なサービス領域とする同社では、車両の整備に余念がない。大塚勝社長は、「私たちにとってのトラックは競走馬と同じ。丁寧に扱えば長く走ることができるし、大事にしなければ嫌われる。荷物と同じようにトラックは大切に使い、メンテナンスするよう指導している」と話す。
同社では昨年12月に、点呼の手順を事務所の壁に張り出し、あらためて正しい点呼を徹底させている。「体調の確認のために積極的に声かけをしている。特にドライバーに伝えているのは睡眠時間の確保で、体調がすぐれない場合には睡眠を重点的に指導する。点呼一つでドライバーの精神状態や体調が分かるので、絶対に疎かにしてはいけない部分」(大塚満専務=同右)。その他にも社員に読んでほしい新聞記事や事故防止月間の目標などが掲示されており、社員の意識改革につながっている。
同社は設立から一貫して、安全管理や物流品質に徹底してこだわってきた。ドライバーの疲労を軽減するためオートマチック車を採用するなど、交通安全に対する様々な機器を積極的に導入してハード面を整え、他社との差異化に努めている。オートマチック車の導入については、「費用面などでデメリットもあるが、事故率の減少とドライバーの疲れ防止といったメリットのほうが大きいので導入している」(大塚専務)と話す。
環境改善で顧客だけでなく従業員にも選ばれる会社になるという考えのもと、これまで求人広告などに割いていた費用を人件費にまわし、ベースアップを実施。さらには各社員の頑張りに合わせた賞与支給など、社員へ還元する仕組みも整備されている。
最後に大塚社長は、顧客の荷物に対しての考えを次のように明かす。「顧客の荷物は、いわば私たちの生活の糧。荷物を大切にすることで輸送品質が向上し、最終的に会社の発展・労働条件の向上につながっていく。お客様の代理として責任を持って納品するという代理者としての自覚を持って、丁寧な荷扱いで輸送にあたることで、評価が変わってくる。今後もさらに品質向上を追求したい」。飽くなき挑戦と進化を続ける同社の取り組みは続く。
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