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運送会社
赤帽島根 40周年記念式典「次は人材育成に注力」
2019年11月1日
【島根】赤帽島根県軽自動車運送協同組合(田渕敬二代表理事、出雲市)は9月22日、創立40周年の記念式典を出雲ロイヤルホテルで盛大に開催した。記念事業として日本赤十字社に寄付を行ったほか、組合発展に貢献したとして永年勤続者が表彰された。
赤帽島根は昭和55年に設立。県内に4拠点を構え、53組合員60台で活動中だ。以前は宅配、スポット便、引っ越しが主力事業だったが、現在は日本赤十字社中四国ブロック血液センターの血液製剤の輸送、PET配送、信書便事業を主軸とする。
田渕代表理事は大学卒業後、関西、中国地区のアパレル業界で長く営業職を経験。52歳で奥さんの故郷・島根に戻って赤帽に入り16年になる。チラシを自作し近隣の大学に置かせてもらうなど、精力的に営業活動を行ってきた。組織改革が課題となっていた同25年5月、名乗り出る形で代表理事に就任した。
40周年にあたり「組織が変わり、利益が出る体質に持ってくることができた。次は組合運営の担い手や、新規入会者の獲得など人材を残す(育成する)ことに力を注ぎたい」と代表理事。「組合に入ってもらうには、事前の説明会だけではハードルが高い。入っても稼げなくては意味がない」とし、特に若い世代は本部付きのアルバイトから仕事を知ってもらうことも。過去4年で3人がアルバイトから正式に組合員となって活躍しているという。
また、組合員の安全意識を高めることも重視。組合独自にドラレコ装着費用の一部を補助。記念式典ではアトラクションの景品に商品券を用意したが、安全装置を付けるのに活用してほしいという願いからだ。
代表理事は「赤帽は今でも宅配のイメージを持つ人が多いが、信書便事業をきっかけに認知されてきたとも感じている。稼ぐことができれば、辞める人は減らせる。そのためには稼げる仕事を守らなければ。組合員に『赤帽で良かった』と思ってもらえる組織にしたい」と決意を語る。
◎関連リンク→ 赤帽島根県軽自動車運送協同組合
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