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製品・IT
ユーシン精機 物流現場の自動化に貢献「パレタイジングロボット」
2020年7月31日
1973年設立で取出ロボットを中心に開発・製造・販売するユーシン精機(小谷眞由美社長、京都市南区)は、パレットなどに段ボールを積み上げるパレタイジングロボット「PAシリーズ」を開発し受注を開始した。プラスチック射出成形品取出ロボットの開発で培った技術が生かされ、物流現場などでの人手不足によるパレタイジングの自動化に貢献する。同ロボットの特長などについて、稲野智宏取締役営業本部長に聞いた。
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同社は設立以降、各種の自動機を設計・製造していたが、設立から5年後に「プラスチック取出ロボット」を世に送り出し、それ以来、プラスチック業界の発展とともに歩みを進めてきた。高性能射出成形機用取出ロボットの開発で「日本機械学会賞(技術)」を受賞するなど確かな技術力が魅力。各商品は世界で高いシェアを誇り、売り上げの6割以上は海外が占める。今回のパレタイジングロボットは、物流現場などでの人手不足により急速な自動化が求められる市場に向けた商品で、同社の技術力が生きている。PAシリーズは、可搬質量20kgに対応の「PA—20」、 同40kg対応の「PA—40」の2機種がラインナップ。食品関係からの要望が以前からあり、商品開発に踏み切った。
新商品の特長について稲野本部長は、「省スペースでフリーアクセスであるため、限られたスペースに設置ができる。直交型ロボットのメリットを最大限に生かした設置スペースの小型化が魅力。また、成形業界の現場で高評価を得た、タッチパネルによる操作や安心動作は継承されている」と説明する。
ロボットハンドは最適なものを設計するため、さまざまな形状の荷物に対応する。「PAシリーズは低消費電力・省エネでありながら、420箱を1時間に積み込みができる。最大可搬質量は40kgで、パレタイズパターンの変更は、パネル画面の品種切替アイコンをタッチするだけの簡単操作となっている」。
同社の強みは、豊富な自動化・省力化実績を支える強力なサービスサポートだ。メーカによる迅速据付導入であるので、ライン停止は最小限で導入可能。PAシリーズはシグナルライトや電子音報知器など各種オプションも取り揃えており、販売目標は年間約50台を見込む。
同社ホームページでは、動画でパレタイジングロボットの動作を確認することができる。
◎関連リンク→ 株式会社ユーシン精機
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