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製品・IT
ヨロズ物流「チャオヤン」総代理店に、中国トップメーカーと業務提携
2021年5月25日
ヨロズ物流(新谷剛社長、大阪府富田林市)の国際事業部では今年2月から、中国メーカーの事業用タイヤの輸入・卸をスタートさせた。タイヤコストを大幅に削減でき、さらに高品質という中国製タイヤの導入を全国のタイヤ販売店向けに広く提案していくという同社。長引くコロナ禍で深刻なダメージを受けている運送事業者も少なくないなか、大きな関心を集めそうだ。
中国本土で数あるタイヤメーカーでシェアはナンバーワンを誇り、世界のタイヤメーカー75社中毎年トップテンに入るタイヤメーカーであるZC-Rubber(ゼットシーラバー)社のブランド「CHAOYANG(チャオヤン)」の総代理店となった。ヨロズ物流は、かねて、中国への輸出入業務を得意として、多くの取引実績を持つなど、中国とのつながりの深い同社。ZC-Rubber社とは昨年春頃から交渉をスタートさせ、このほど業務提携を交わした。
「チャオヤン」タイヤの最大の魅力は、圧倒的なコストメリットと、高性能な品質だ。コストについてヨロズ物流の試算では、例えば4軸低床増トン車のタイヤを国産からチャオヤンのタイヤに履き替えた場合、車両1台当たり約10万円のコスト削減になるという。「つまり車両100台を保有されている事業者であれば、履き替えるだけで約1000万円の削減となる。保有車両が多ければ多いほど導入メリットも非常に大きくなり正にチャオヤンタイヤはコスト削減の『救世主』です」と新谷社長は強調する。
品質に関しては、耐荷重の数値が国内メーカーと同等か、むしろ超えているほどで、「品質にも自信を持っている」という。チャオヤンはこれまでに、日本の一流タイヤメーカーのOEMで製造されていることから、その品質の高さをうかがい知ることもできる。新谷社長は、「中国製タイヤは、昔は『安くても品質が悪い』と言われていたが、ZC-Rubber社は、世界の有能なエンジニアを入れ、最新の設備を導入し、技術革新により2010年頃から、有名メーカーと肩を並べるほど品質が向上している」と説明。同社の協力会社がすでにテスト走行を始めているが、「全く問題なく、快適に走れているという報告をいただいている」そうだ。
コロナ禍であるものの、運送業・倉庫業など既存事業も順調に業績を伸ばし続けている同社。その勢いを加速すべく、新規事業としてタイヤの輸入・卸を始め、さらなる企業価値向上を図りたい考え。新谷社長は「企業はいつの時代も、コストのことを考えられている。何とかしてコストを見直したいと考えている事業者には、このチャオヤンのタイヤに履き替えることがうってつけだと思う。日本より広大な世界の6大陸を走り続けている『チャオヤン』タイヤをぜひ試していただければ」と、広く導入を呼びかけている。またヨロズ物流では今後、日本全国に「チャオヤン」タイヤの販売代理店を構える予定で、現在、運送事業者やタイヤショップなどを対象に販売代理店も随時募集している。
このチャオヤンタイヤ導入にあたり、ヨロズ物流では商品開発、広報展開を専門に扱う「クリエイティブ事業部」(大阪市北区西天満)を設立。なぜ、物流会社がクリエイティブなのかの問いに、「国際事業部は海外との輸出入の物流がメイン。その輸出入の『商品』を日本国内向けに、または海外向けに『広報展開』し、売り上げを上げる目的に設立した物流クリエイティブ・イノベーションの組織である。各事業者でも広報展開にお困りであればコンサルティングさせていただく」と新谷社長。異業種までも視野に入れて展開する同社の今後に期待が高まる。
◎関連リンク→ 株式会社ヨロズ物流
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