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製品・IT
ウェイアウト 「補修」サービスで運送事業者を支援
2017年10月12日
「家具の搬入時に壁を傷つけてしまった」「荷主の工場で縁石を崩してしまった」ーー。ウェイアウト(兵庫県尼崎市)は、そんな時に頼りになる「補修」サービスを手掛けている。
補修とは、一言で言えば「傷を直すこと」。坂口一馬社長は、「ドアや枠、クロスなどを傷つけてしまった場合、部品の取り換えや全面貼り替えを望まれるケースも多いが、傷の部分をきちんと補修し、取り換えずに済むのであれば、時間とコストを大幅に削減できる」と説明する。
フローリング、ドア、クロス、家具、アルミサッシ、大理石、外壁はもちろん、物流センターの誘導ポールなど、あらゆるものが補修可能だ。「新築の建築現場で付けてしまった傷を直したい」という工務店などからの依頼がメインだが、「冷蔵庫の搬入で床を傷つけた」家電配送事業者や、「トラックでマンションの外壁をこすってしまった」引っ越し事業者など、物流関係からの依頼にも対応している。
自宅の持ち主(エンドユーザー)からの依頼よりも、「傷を付けてしまった建築会社や運送事業者、つまり加害者となってしまった側からの依頼が多い」という。「ケースにもよるが、当社のスタッフがエンドユーザーのもとへ出向き、『なだめる』ことも行う」という。「まずは話をしっかりと聞き、何を望まれているのかを正しく理解することが必要。その上で、できることと、できないことを切り分け、説明を重ねて補修の内容を決めていく」
15年にわたり補修を手がけてきた同社長。多くの場数を踏んできたからこそ、現場の機微を読み取る力には自信を見せる。「なかには『お金が目的』という人もいる。そのような場合は、きちんと直すよりも、お金を払って解決したほうがうまく収まることもある」
同社にとって「補修」とは、「ただ直すこと=作業」ではない。あくまでも「何のために直すのか」、つまり「課題解決」の姿勢を重視している。これも、同社長の長年の経験から得られたもの。「エンドユーザーからの直接の依頼で『とにかく安く直して欲しい』というのと、加害者側からの依頼で『なるべくケアしながら直して欲しい』というのとでは、施すべき処置の内容も違ってくる。埋めて削って色を塗って直せば良いというわけではなく、とにかく、求めていることについてしっかりと話を聞くことが大切」
依頼をする際は、傷の箇所と全景の写真をメールで送付し、見積もりを行う流れ。「急な依頼でもOK」で、「関西がメインだが、東京には信頼できる協力会社もある」という。
「どの傷も写真を見れば、おおよそのイメージができる」とし、「依頼主が考えている以上に直るはず」と自信を見せる。「傷を付けられて怒っているエンドユーザーに『とりあえずやらせてください。これでダメだったらまた考えましょう』と言って施工し、仕上がりを見せたら『傷はどこだったっけ?』となることも」。社名のウェイアウトは、「なんとかします」の意味を持つ。その名を地で行く、頼もしい存在だ。
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