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物流ニュース
物量減で厳しい下請け 専属傭車の契約解除も
2020年7月9日
宅配会社では、新型コロナウイルスの影響で物量が増加したとされているが、下請け運送会社では、地場の専属傭車を中心に契約を解除されるなど厳しい状況もあるようだ。
大阪府和泉市に本社を構え大手運送会社の地場輸送を大型車で担ってきた運送A社。「3月、4月はこれまで通りで、物量減少は企業向けの小口配送では休業要請などの影響もあり仕方がないと考えていた。このまま物量が増加しなければ仕事は減らされると覚悟していたが、本当に5月末で地場の傭車を断られることになった。いつになれば再開してくれるのかは未定。一日も早く、別の仕事を確保したいと考えているが、こんなご時世ではなかなか難しい」と話す。
大手宅配グループの下請けで地場輸送を展開する別の運送B社。「世間では宅配関係が増加し物量が増えていると言われているが、企業用の小口配送などは全て減少している。当社も5月末に2トン専属の配送の契約を解除されてしまった。今のところ新たな仕事はなく、安定しないスポット傭車でしのいでいるが、中には1日中仕事のない時もある。専属傭車が契約解除されると、本当に次の仕事の確保が困難」と話す。
これまで安定的に専属で稼働していた車両が、突如として仕事を失うことは、ドライバーの人件費と車両の経費を考えれば大きな負担となるが、人材不足が深刻な運送会社では、簡単に人員削減させることも難しく、1日も早い経済回復が望まれている。
この記事へのコメント
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キツい話であるのは間違いないですが、これだけ荷動きが鈍くなっている現状からすれば、仕方ない話なのかもしれないですよね。
かと言ってスポットの荷物にもそう期待は出来ないし、泣く泣く減車及び人員削減に踏み切らざるを得ないのかもしれませんね。
例年、この時期に活発に動くであろう飲料水についても、世間の自粛ムードによる酒類の落ち込みが激しく、その余波でスポット輸送の需要に期待していた業者は泣いているようです(自社車両等で充分賄えているから)。
イベントや展示会等の輸送においては、いまだにほぼ0の状態が続いており、そういった業種が存在している間は、貨物の需給バランスは狂ったままの状態が続くのかもしれないです。
それでも我々運送業界は、例えば観光バスのように、業界全体として全く仕事が無くなった…というような状態ではないので、その点はまだ恵まれていると考えなければいけないのかもしれないですね。
各々、何らかの努力と工夫をして、乗り切らないといけないですね。
おっしゃる通りです。
観光バスのドライバーさんがうちにも面接来ています。
それを見たうちのドライバーが、「給料半分になったとしても、仕事あるだけマシかも」ってつぶやいてました。