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    【高速道路1000円】休憩スペースなく負担増大

    2009年5月19日

     
     
     

     高速道路1000円効果で渋滞が多発したゴールデンウィーク。この期間、長距離を走らざるを得なかった運送事業者に大きな損害を与えたようだ。
     愛知県で食品輸送を手掛ける事業者はGWの渋滞を見越して、関東便は普段より3時間早く出発。その予測が的中し、到着したのは通常と同じ時間だった。結果的に片道だけで3時間余計にかかった計算だ。勤務時間が延びた分の残業代は事業者の負担となる。


     道中の東名高速SAでは、大型車専用駐車スペースが普通車に占拠されて休憩できない。道の駅さえ普通車で溢れかえったという。大型トラックを路上駐車するわけにもいかず、「危険だが走り続けるしか選択肢がなかった」という。
     輸送安全規則に基づく国交省の「勤務時間と乗務時間の基準」では、4時間以上の連続運転が禁止されているほか、拘束時間、休憩時間についても細かく規定されている。「どこにも休憩するスペースがないのに、『休憩しろ』では筋が通らない」と漏らす。
     そもそも高速道路上からトラックが休憩するスペースを奪ったのは、ルールを「守らせる」側の政府。「これでもし、事故が起きて監査が入ればどうするのか。輸送の安全・安心が叫ばれている中、わざわざ事故を誘発しているようなもので、明らかに矛盾した政策」と同事業者は切り捨てる。
     岐阜県の事業者は「1000円乗り放題の対象が乗用車だけなのが不公平」と話す。自動車を持たない高齢者には全くメリットがないからだ。「むしろ貨物車だけを対象にしたほうが公平なのでは。トラックの恩恵を受けているのは全国民なのだから」と提案する。(中道幸男記者)

     
     
     
     

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