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物流ニュース
川崎市「エコ運搬制度」を開始
2010年4月20日
神奈川県川崎市は1日から、市条例による「エコ運搬制度」を開始している。同市内の荷主や荷受人が、事業に係わる貨物や廃棄物の運搬を委託する場合、運送事業者や取引先事業者に対し、エコ運搬の実施を書面などで要請する制度で、いわば荷主に対して行政が、環境に適合した運送会社を使用するように後押しする仕組みだ。
「エコ運搬」とは、NOx・PM法適合車両を使っている運送会社などで、法令を順守している運送会社であれば簡単にクリアしているはずの内容。
具体的な条件は(1)エコドライブ及び貨物などの運搬車両へのエコドライブを行う旨の表示(2)NOx・PM法の車種規制不適合車の不使用(3)低公害・低燃費車の積極的な使用ーーなど。
また、事業規模の大きい荷主や荷受人は、指定荷主・指定荷受人として、書面などによる要請義務、要請書面の保存義務、年1回の要請の実施状況の報告義務ーーなどが課せられる。
3月に開いた説明会では、参加200社のうち150社が指定荷主だった。同市環境局の交通環境対策課には、同制度についての問い合わせが多く来ているという。
「エコ運搬」では、エコドライブの実施を示すステッカーをトラックに貼ることを指示している。これはトラック協会など、どこで発行しているステッカーでも構わないのだが、「せっかくだから川崎市のエコドライブステッカーが欲しい」と、毎日100枚ほどの注文が続いている。富山県や石川県の運送会社からも問い合わせがあったという。
同市では4月後半から、指定荷主の150社に会社訪問を実施し、エコ運搬要請の実施状況を調べていく予定だ。
◎関連リンク→ 川崎市この記事へのコメント
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