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    「使いたければ自腹で」高速無料化中止の影響は

    2011年6月23日

     
     
     

     東日本大震災に対応した補正予算の財源確保のため、北海道内でも高速道路料金の無料化実験が19日で終了。無料化が中止されるのは、道東道の千歳恵庭JCTー夕張IC(約42km)と占冠ICー本別・足寄IC(約130km)、道央道の岩見沢ICー士別剣淵IC(約139km)、深川留萌道の深川JCTー深川西(約4km)、日高道の苫小牧東ー沼ノ端西(約4km)。
     また、今秋に開通予定で無料化されるはずだった道東道の夕張ICー占冠IC(約35km)も有料となる。


     とりわけ影響が大きいのは、札幌を中心とした道央圏と旭川、十勝地域の間で輸送を行う運送事業者だ。「道東道の夕張ICー占冠IC間が秋に開通し、道央圏と道東圏が高速道路で結ばれ、交通アクセスが飛躍的に向上する。北海道の大動脈を無料で行き来できると昨年から楽しみに待っていたが、震災の影響とはいえ残念な結果となった」と話す札幌市の事業者。「輸送にかかる時間や安全面、ドライバーの負担を考えると、峠を越えなければならない国道よりも、有料でも高速の利用を優先したい。荷主には高速代の請求を考えているが、どのような回答が来るのか分からない」としている。
     同じく、道東道を利用している同市内の事業者は、「昔はみんな峠を越えていた。昔に戻ったと思えば何ともない。冬は多少怖いが、うちは基本的に一般道を行かせることにする。高速代請求など絶対に無理」と話している。
     旭川までの輸送を手掛ける岩見沢市の事業者は「燃料が高い時期に、高速代が有料になるので頭が痛いことは確か。多少時間はかかってしまうが、下の道を走らせる。運転時間は伸びるが、旭川までなら、それほど遠くはないので大きな問題はない。ドライバーが高速を使いたいなら、自腹で走ってもらう」としている。
     全道各地の小売店舗に配送を行う札幌市内の事業者は、「うちは高速を使った場合、すべて荷主が負担してくれている。これからも大きな影響はない」としている。

     
     
     
     

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