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物流ニュース
「オフめし」物流事業者での導入増 従業員の満足度向上へ
2022年10月21日
大手物流センターでの食堂や売店の運営を手がける心幸(兵庫県尼崎市)は、置き社食ショップ「オフめし」を展開。近隣に飲食店やコンビニがない物流事業者での導入が増えているという。市場開発部の六岡京太郎係長は、「今年から本格開始した事業だが順調な推移を見せている」と胸を張る。
選べる商品数は600種以上で、カップ麺や菓子のほか、カツとじ丼弁当、照焼チキン、豚の角煮、ロールキャベツ、さばの味噌煮など。「無添加で健康と味にこだわった常温保存の惣菜や冷凍弁当などのプライベートブランド商品もラインアップしている」。
広報戦略事業部の林直樹課長は、「本業が卸問屋という強みを活かし、商品は卸価格で提供している」と説明。「福利厚生の一環としてそのまま仕入れ値で売っていただいてもいいし、少し上乗せし運営費に充てられてもいい。それでもコンビニ価格よりは割安に感じられるはず」。
いずれの商品も消費期限は製造から1年。同係長は、「食品ロスを減らせる一方、災害時の『ローリングストック』として取り扱っていただくこともできる」と付け加える。
「オフめし」の初期導入費用は無料で、月額基本料も5000円(税別)と安価。商品は配送や宅配で納品されるため、エリア問わず導入が可能。送料は商品代金の5%(北海道、沖縄除く)。発注、陳列、管理は利用企業側の担当になるが、「従業員の声を聞きながら販売商品を変化させていくことになり、担当者さんには選べる楽しさがあるはず」。
支払いは現金払いが基本だが、オプションで専用サイトを利用したキャッシュレス決済も可能。給与天引きや、auPAY、LINEPay、PayPayが利用できる。
導入後のアフターフォローにも力を入れている。カスタマー・サポートを担当する前田亜緖衣氏は、「近くにコンビニがない、山に囲まれた企業を訪問した際に、『便利で助かっている』と言われ、うれしかった」と目を細める。「弁当だけでなく惣菜の選択肢も多いため、女性が働いている企業でも、とても喜ばれている」とも。
六岡係長は、「食の環境を整えることにプラスして、『健康経営』につなげることで、従業員の満足度向上、さらには人材確保にも活用いただける」と語り、さらなる普及のためのアピールに注力するという。
◎関連リンク→ オフめし
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