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物流ニュース
晴海コンテナ輸送 2024年問題解決策に自社中継輸送を構築
2023年5月31日
晴海コンテナ輸送(谷村幸治社長、横浜市中区)は、2024年問題の解決策として、トラクターヘッド5台と、40フィートのオリジナルコンテナとシャシー5台ずつ計10台を「クラウドファンディング」を活用して4月に導入、大阪の営業所に配備し、新たに東京・大阪間の中継幹線輸送サービスを自社で構築した。
品川区に物流センターを置く同社は、税関業務を含む輸出入貨物を扱う晴海梱包商会のグループ会社で、主に海上コンテナ輸送を中心に展開している。
谷村社長は「現状のドライバーの勤務体制での長距離輸送は、2024年問題への対応が難しいと考え、国内陸送で中継輸送体制を自社構築することにした」という。
「まずは東京・大阪間で静岡を中継拠点とし、この中継拠点でコンテナを積んだシャシーごと切り離してヘッドを付け替え、ドライバーはそれぞれの拠点へと戻る、双方向運行。これによりドライバー1人当たりの1日の運行距離は往復で400km前後に抑えられ、約8時間の労働時間が順守できる。約200kmごとに中継拠点を置くことで可能になる方法」と説明。
「海上コンテナ輸送は、天候に左右されやすい船の入港状況、通関状況で、トラック輸送の運行も変更になったり、繁忙・閑散期の波が大きかったりと、ドライバーとしても安定した運行路線があれば安心して勤務できる」と話す。
21歳から約15年間のドライバー経験を持つ谷村社長は、「ドライバー1人に1台のヘッド車両にすることで、運転環境の快適性が確保でき、責任感も保持できる。何より常に〝無理なく走れる仕事が毎日ある〟ことが安定感と安心感をもたらすことができる」
「40フィートのコンテナが通い箱として新しい運行スタイルとなるよう、取引先の荷主開拓を進めていく。自社でこの中継運行システムを構築するには初期投資が負担となってしまうが、今回クラウドファンディング社のモビリティファンドを活用することで速やかに実現できた」と語った。
◎関連リンク→ 晴海コンテナ輸送株式会社
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