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物流ニュース
南九州交通共済協同組合 事故防止活動に注力、研修会の開催も
2023年12月26日
南九州交通共済協同組合(熊本市東区)は、保険事業の一環で、運転適性診断や安全運転講習会を実施するなど、事故防止活動に取り組んでいる。義務化されている初任診断、適齢診断、特定診断に加え、一般適性診断も実施。一般については、検査器を積んだ運転適性診断車で事業者のもとに出張するという。
昨年からは運行管理者の一般講習も開始。安全推進企画課の西祐司係長は、「これまでは予約がなかなか取れないというお声をいただいていたため、とても喜ばれている」と好評な様子だ。
熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県内に事業所を有する事業者が加入できる同組合。同係長は、「保険事業はもちろん、様々な事故防止活動にも注力している。九州以外にも各地域に組合があるので、ぜひ参加いただければ」と呼びかける。
また、年に一度、開催している「リーダー等研修会」では、毎年テーマを変えて講演を行っている。今年も3日間にわたって3県をまわり、運送事業者の経営者層や運行管理者など64社73人が参加した。
今年のテーマは、「運転適性診断をもっと活用しよう! コミュニケーションを深める結果の見方と活用」で、安全会議(福岡市博多区)の森川美希社長が登壇した。講演では、スライドを用いて適性診断のデータを分析する「森川流」のコツを伝授。「たとえば、『判断・動作のタイミングが適切ではない』という項目は、速すぎるのか遅すぎるのかで指導を変える必要がある」とし、「添乗指導で分かることも大いにある」と指摘する。
「安全は情報戦」と語気を強める同社長。「ドライバーさんに正しい情報を届けることが重要」とし、「今年の春にも同様の講演を行ったが、更新した部分もある。情報のアップデートは欠かさない」という。
3日間の講演を終えて、「皆さん熱心に聞いてくださった」と感想を述べる森川社長。「適性診断を踏まえた指導時に『業務のなかでやりにくいことはない?』とざっくばらんに聞くなどコミュニケーションツールとしても活用いただけたら」と語った。
◎関連リンク→ 南九州交通共済協同組合
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