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物流ニュース
運輸労連 全国単組労使懇談会「問題解決スタートの年」
2024年4月13日
全日本運輸産業労働組合連合会(運輸労連、成田幸隆中央執行委員長)は4月12日、都内ホテルで第2回「全国単組労使懇談会」を開催した。この懇談会は労使での情報の共有と、懇親会での意見交換を通じこれらの運輸産業の発展に繋げていくことが目的。参加した企業は日本通運、ヤマト運輸、トナミ運輸、JPロジスティクス、名鉄運輸、新潟運輸、丸全昭和運輸、ロジスティード、愛知陸運、三菱電機ロジスティクス、エスラインギフの11社で、各社の経営陣代表者。組合側は、同11社の労働組合代表および運輸労連中央本部の幹部たち。
開会にあたり、組合側代表としてあいさつした運輸労連の成田中央執行委員長は今年の春闘の状況を話し「昨年を大幅に上回っている」としながら「適正な運賃収受がまだまだ出来ていない中、物流事業者の業績は厳しい環境下にある」と理解を示しながらも「トラック運輸業界は問題解決スタートの年。来年、再来年とそれ以降も継続的な賃上げは必要と考えている」と述べた。また2024年問題に対し「今までは労働時間の長さで総収入が作り上げられていたが、今後は固定部分または基本給の引き上げなど、賃金構成を変えていくことも必要。そのためにも適正運賃の収受や運賃・料金の改定などをしっかり求めていただきたい。そのためにもこの懇談会を通じ、一緒に解決の糸口を探っていきたい」と語った。
企業側の代表としてあいさつしたヤマト運輸の長尾裕社長は「改正基準告示によると労働時間の短縮にとどまらず、商習慣として発生している長い荷待ち時間や非効率な配送など、業界を上げての取り組みが求められている。お客様の経営課題の解決を通して提供する付加価値を向上させると同時に、価値に対する適正な対価をいただき、正当に共存共栄していくということを業界全体でしていきたい」と話した。
この後、記念講演として、落語家の蝶花楼桃花史氏が「努力は夢を叶えてくれる」をテーマに講演を実施、引き続き懇親会も開催した。
◎関連リンク→ 全日本運輸産業労働組合連合会
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