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物流ニュース
小樽倉庫 倉庫部門の収益改善、庫内の生産性高める
2016年10月4日
小樽倉庫(山本信彦社長、北海道小樽市)は、創業120年を超える北海道最古の倉庫会社だが、現在の売り上げの構成は「輸送(利用運送)部門が8割以上、倉庫部門は2割弱」(山本みゆき副社長)。今後は「倉庫部門の収益改善が課題」と捉えている。
創業地の小樽から、札幌には昭和35年に営業所、東京には同47年出張所(同52年に営業所に昇格)を開設するなど、道内の物流企業としては、大都市への営業拠点の展開をいち早く着手してきた。「小樽を出た時点で輸送部門を大きく伸ばしていく方針」を掲げ、現在は「北海道〜本州」間の輸送が好調で推移している。
同副社長は「地主から始まった倉庫会社ではないので、自前の土地を多くもっていたわけではない。拠点展開する際も、積極的にアセットを買うことはしてこなかった」とし、現在は営業本部を東京に置いているが、「東京に自前の倉庫を持っているわけではない」という。
輸送から保管にわたる包括的な物流業務の受託は、同社の昔からのスタイル。「元々、輸送の案件があれば保管の話もし、保管の案件なら配送もできるという点を強みとして営業を行ってきた。これは随分昔から一貫して顧客に提案しており、3PLという言葉が出るずっと前からやってきた当然のこと。3PLと特に強調することはない」という。
社内では「『倉庫はあまり儲かるものではない』『倉庫の収益は低くても、輸送で利益を伸ばすからかまわない』といった考えが長くあった」というが、同副社長は「倉庫部門の収益向上が今後の大きな課題。改善に向けて動き始めている」と話す。
「社内で倉庫が儲からないという話を聞き、昔から『変なことを言うな。それなら最初から倉庫がなかった方がいいのでは』と違和感を感じていた。倉庫の管理者・従業員の知見とスキルを高め、アバウトだった収支計画をしっかり意識し、庫内の生産性を高めることで、倉庫の収益も大きく改善できる手応えを感じつつある」としている。
◎関連リンク→ 小樽倉庫株式会社この記事へのコメント
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