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物流ニュース
「LINE」のビジネス版「LINE WORKS」 運送事業者での導入実績も
2019年1月10日
ワークスモバイルジャパン(東京都渋谷区)は、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」のビジネス版「LINE WORKS(ラインワークス、以下ワークス)」を提供している。マーケティングチームの林絵理氏は、「通常のラインの機能を踏襲し、操作性はそのままで、ビジネスでは物足りなかった面をカバーしている」と語る。
「業務改善などで使いやすいツールとしてラインをビジネスの現場でも利用いただくことが増えている」と切り出す同氏。「ただ、個人アカウントを使用することに抵抗を感じるユーザーも少なくない」と付け加える。
また、「企業側としても、従業員が会社で許可していないSNSを利用してしまうことで、適切な管理ができない、いわゆる『シャドーIT』が問題となっている」と指摘。送信相手を間違う「誤爆」も、「本人はもちろん、企業としても懸念されている」と推測する。
「とは言え、専用のツールは難しすぎたり、コストもかかる」。そこで、同社が提案しているのが「仕事用ライン」と位置付ける「ワークス」で、「アプリも別々。通常のラインは『LINE』の文字が入っているアイコンだが、ワークスの方は『W』のみ」と語る。
チャットとの通話機能に加え、掲示板(ホーム)や予定表(カレンダー)、組織図型アドレス帳など、ビジネスに特化した内容がプラスされている。「使い方はほとんどラインと変わらないため、簡単に使い始められる」。
コースは「ライト」「ベーシック」「プレミアム」の3種類。掲示板では、チーム全体への情報共有ができ、読み逃しを防ぐ通知機能、必読設定なども可能。予定表は、チームやプロジェクト単位でメンバー間のスケジュールを共有・管理できる。これらの基本的な機能は、「ライト」から利用できる。
「ベーシック」からは、クラウドストレージが利用できる「Drive」や「メール」機能が利用可能。「プレミアム」はさらに最大10年分のトークやメール履歴を保管できる「アーカイブ」が追加される。
また、通常のラインともトークができるなど、「ワークスを導入していない社外ともやりとりできることも魅力の一つ」
運送事業者での導入実績もある。「従来は電話やメールで行っていた拠点間の報告にトーク機能を利用することで、写真や動画、位置情報を簡単に送信できるようになった」という声や、「ビデオ通話でコミュニケーションを取り、ドライバーの健康チェックに一役買っている」という声があるという。
「荷主からの指示を複数の協力会社が見られるが、協力会社同士は見られないようにするなど、企業ごとに設定できる」とし、「ユーザーそれぞれの活用法があるのでは」と語る。
トーク画面で、通常のラインと異なるのが既読機能。「既読をクリックすると読んだ人の名前が一覧で表示され、『誰が読んでいないのか把握できて便利』と好評」。
掲示板やアンケート機能は、災害時の安否確認にも活用でき、「まとめて全員に状況を聞き、無事かどうか、出社が可能かどうかなどを選択してもらう。一括で指示も出せる」という。
IDの削除・追加は管理画面上でできる。林氏は、「社員が増えたり、辞めた時も簡単に増減できる」と話す。「トークなどの情報や履歴もアプリから削除できるため、安心してお使いいただけるのでは」と語った。
「ライト」は、年額プランの場合、1ユーザーあたり月額300円。
◎関連リンク→ LINE WORKS
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