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    こんなことで? 荷主からのクレームに困惑

    2019年4月12日

     
     
     

     ドライバー不足の中で、専属傭車に入る運送会社は、荷主企業にとっては非常に大事な存在とされていると思いきや、いまだにサービスの向上を求めて専属傭車全てに連帯責任的な扱いを強いる荷主企業も存在するようだ。

     大阪府で鋼材などをトレーラで輸送する運送A社では、ドライバーに荷物の積み込み・固定の仕方も厳しく指導している。しかし、道路を走行する際に急な割り込みなどで、急ブレーキをかけて積載している荷物がわずかだが、ずれてしまうことが今までに一度発生し、今年も突然の割り込みによってトレーラが急ブレーキをかけ荷物をずらしてしまった。これに対して荷主企業は現在、専属で入っている同社の車両全てに出入りを禁止する警告を出した。

     A社では現在のところ、完全に出入り禁止の措置は受けていないものの、この荷主に対して今後、新たに車両を預けるのが怖いため、新しい荷主開拓を行うという。

     A社社長は「当社もドライブレコーダーなどで問題の車両の状況を確認したところ、一般道路を走行しており、突然前に割り込まれてドライバーが危険を回避するため急ブレーキをかけた。幸い事故にはならなかったが、ワイヤーなどで固定されていた積み荷が、荷崩れはしなかったがずれてしまった。積み荷の種類もバラバラで、スタンションやワイヤーなどでしっかり固定していても、ずれてしまうケースがある。しかし、荷主企業は、こういったことが何年に一回でも発生すれば危険として、現在専属で入っている数台の車両の出入り禁止も考えなくてはならないと警告してきた。このため、一つの荷主企業だけの輸送依頼を請け負うのではなく、他の鋼材メーカーの輸送の開拓も考えている」と話した。

     また、同和泉市の運送B社では、大手運送会社の傭車として大手自動車メーカーの部品配送を行っているが、今年初めに突然、ドライバーの配送が時間通り進まないとして、傭車を断られる状況があった。B社のドライバーは昨今のドライバー不足から高齢で、若者に比べて動作も遅いのは確かだが、それだけで専属傭車を断られるとは驚きの様子。

     B社社長は「もともと2台の2トン車で夜間配送し、それでもドライバー不足から車両を集めてほしいとのことで、当社から別の運送会社に2台の傭車を入れて4台で配送。時間や配送ルートに非常に厳しくドライバーも長続きせず、同社でも2台のドライバーは退職してしまい、新たに雇い入れた人材は60歳代のドライバー。輸送については安全運転であるものの、やはり年齢的に動作も遅く時間がずれてしまうケースがあり、昨年末で専属傭車を断られた。その後、すぐに別の運送会社で2トン車両の専属傭車の依頼があったので、現在は別の運送会社の専属傭車として配送業務を行っている。ドライバーの質については人の能力もあり、荷主が思うように完璧な配送は現在のドライバー不足では困難。やはり荷主企業も少し働き方に対して考えてもらうことが必要ではないだろうか」と語る。

     交通・荷物事故の多発や危険運転などのドライバーが再三にわたり注意されても指示に従わないケースで傭車を断られることは理解できるが、動作が遅いことや荷物をずらしたなど、ちょっとしたことで傭車を断るほど人材が豊富な時代ではない。荷主もある程度は譲歩して注意で済ませ、問題が発生しないように物流会社と共に考えて、貴重な人材に有効的に働いてもらうことが必要なのではないだろうか。

     
     
     
     
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